真実 ページ1
上官である男はとある施設に向かっていた。
Aから普段絶対に掛かってくることのない秘密通信があったのだ。
『上官の名を叫びながら施設に立て篭もったアンドロイドがいる。戦闘型が2体負傷し、残りはメンテナンス中で抑えられない。上官を直接呼ばなければこの施設からある情報をばら撒くと言っている』
酷く面倒な内容だった。
今回、この男の作戦で唆(そそのか)したアンドロイドは2体。
一体は中央地区の安置所で沈黙、もう1体はこの手で処理したはずなのに、どうやらどちらかのアンドロイドが別のアンドロイドを仲間にしていたようだった。
「全く…」
アンドロイドの護衛をつけた自動運転車がその施設の前で止まる。
ここは中央地区の外れ、増改築した建物が高く高く積み重なり、違法な取引や売買が行われる最悪の場所、城砦と言ってもいい。
路地の先にはまた路地があり、中に入れば、道を知らぬものは迷い込んで出て来られないだろう。
「A少将が指定したエリアに案内しろ」
連れている4体のアンドロイドは最新の戦闘型モデルの量産型だ。
男を守るよう囲い、手には既に武器が握られている。
指定された建物のエントランスのような場所に着くと、中から男の怒号が聞こえてきた。
興奮した様子のその男はどうやら犯人のようで、Aの宥める声も同時に聞こえてくる。
「いいから早く大将を出せ！！！！！」
「私ならここにいる」
バンっと重たい扉を開けると、使われていないかなり広いナイトクラブのような空間で、2体のアンドロイドを庇うAの姿と銃を手にしたアンドロイドがいた。
酷く興奮しており、開かれた目はギロリとすぐに男の方へ向く。
「あんたか…あんたか！あんたか！！おい…俺の仲間は！？定期連絡が来ねぇときは…その時は最悪を想定しろって言われてんだ…！仲間はどこだ！？あんたなら知ってんだろ！！」
男に銃を向けると、すかさず周りにいた4体のアンドロイドも対抗して銃口を向ける。
男はそのアンドロイド達に銃を下ろすよう指示すると、興奮したアンドロイドに笑顔を向けた。
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まめ - すごく面白かったです！次回作に期待まってます(*^^*) (4月30日 21時) (
レス) @page35 id: faa4b97585 (このIDを非表示/違反報告)
まめ - すごく面白かったです！次回作に期待まってます(*^^*) (4月30日 21時) (レス) @page35 id: faa4b97585 (このIDを非表示/違反報告)
味鈴(プロフ) - 皆様コメントありがとうございます。全て読ませて頂いております。お一人ずつお返事できずに申し訳ありません。次回作も更新致しましたら、どうぞよろしくお願いいたします。作品を見てくださり感謝を申し上げます。 (2月25日 23時) (レス) id: 0263eefc6e (このIDを非表示/違反報告)
がきんちょ(プロフ) - 完結おめでとうございます！前作も今作も読ませていただきました！味鈴さんの作品の世界観や設定等とても好きです(*´∇｀*)次回作、楽しみに待ってます！！ (2月19日 15時) (レス) @page35 id: e821c806fa (このIDを非表示/違反報告)
らて - 初コメ失礼します。完結おめでとうございます！このような素晴らしい作品に出会えたこと、完結まで見届けられたことすごく嬉しく思います！設定から世界観、文章表現もとても素敵な作品だと思いました。何度も感情移入してしまいました…！次回作も楽しみにしています！ (2月12日 19時) (レス) id: ec622eb312 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：味鈴
| 作成日時：2023年8月26日 20時
