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｢え、福良さん？何言ってるの｣
｢いいから早く！じゃないと…｣
すごい剣幕で伊沢さんに食ってかかる福良さんの声も虚しく、がちゃりと音がしてオフィスのドアが開いた。
福良さんは本当に慌てた様子で頭を抱えると、伊沢さんを連れて部屋を出ていこうとする。
置いていかれそうになってしまった私は福良さんに尋ねる。
｢…福良さん？｣
｢絢瀬さん、何も説明せずに本当にごめんなさい。
でも、この部屋から…出ないで｣
切なげな顔で眉を下げて、それだけ言い残すと2人は部屋を出ていった。
ちらりと見えたドアの向こう側はデスクを置いてあるメインの部屋らしく、耳を澄ますとかすかに賑やかな声がする。
｢…ただ…ほ…ひさ……｣
｢…こ……で…よか……｣
全ての神経をそちらに注いで、いけないとは思いながらも盗み聞きをする。
嬉しそうに少し弾んだこうちゃんの声。
今まで聞いたことのあるなによりも心地よかった。
しばらくすると、単に喋り声が大きくなったのか、それとも私の盗み聞きが上達してしまったのか、会話がくっきりと聞き取れるようになってきた。
｢そうだ。僕、画角調整してみたい動画あったんです。今なら撮影部屋って誰もいないですよね？｣
これは確か、ドアを開けてくれた山本さん。
｢俺お手伝いしますよ、行きましょ｣
｢まっ、ダメだよ二人とも、撮影部屋は…｣
こうちゃんの声がして、続くようにそれを止める福良さんの声。
オフィスに撮影部屋があるなんて本当に有名な方々なのだなとしみじみ感じた。
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夜子(プロフ) - わらべさん» わらべ様、初めまして。お読み頂きありがとうございます^^ そう言って頂けると更新のしがいがあります、嬉しいです。ぜひこれからも宜しくお願い致します。 (2021年4月20日 19時) (
レス) id: a4f711fe65 (このIDを非表示/違反報告)
わらべ(プロフ) - 初めまして。作品楽しく読ませていただきました！丁寧に練られたウイルスの設定が本当に面白くて…！これから先どうなるのか楽しみに待っております。 (2021年4月18日 22時) (レス) id: 34cdc8231e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜子 | 作成日時：2021年4月17日 14時
