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｢絢瀬さん、お気持ちは分かりますが落ち着いて｣
少し困ったように、それでも祝福を込めて微笑む伊沢さんに向かって嗚咽を漏らしている間も、頭は彼のことでいっぱいだった。
伝えたいことが沢山あるよ、こうちゃん。
あの時置いていってしまってごめんね。
間違いなく、貴方がいたから私の短すぎるキャンパスライフは十分に楽しかった。
それとね、今もまだ大好きなんだよ。
伝えたいことを順番に想っていると、ドアが開いた音がした。
｢あれ、こうちゃんたち帰ってきたかな…｣
伊沢さんが立ち上がって、私たちがいる部屋のドアを開けようとしたのと同時に、向こう側からそれが開く。
そこには、こうちゃんと一緒に外ロケに行っていたという福良さんが立っていた。心做しか、少し焦っている。
｢福良さん、おかえり。こうちゃんたちは？｣
｢うん、ただいま。こうちゃんはコンビニ寄るって言ってた。すぐ来るよ。あと伊沢…｣
｢…じゃあ、もうすぐこうちゃんに会えるんだ｣
私が思わず漏らした本音に、何かを言おうとしていた福良さんは敏感に反応した。
｢…今、なんて？｣
｢まあまあ福良さん、そんな顔しないで。絢瀬さんね、こうちゃんのこと思い出したんだよ｣
にこにこと自慢げに笑う伊沢さんにつられて微笑む私とは対照的に、福良さんはどんどん青ざめていった。
そして突然ハッとしたように、叫ぶ。
｢伊沢！今すぐどこかに…絢瀬さんを隠して｣
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夜子(プロフ) - わらべさん» わらべ様、初めまして。お読み頂きありがとうございます^^ そう言って頂けると更新のしがいがあります、嬉しいです。ぜひこれからも宜しくお願い致します。 (2021年4月20日 19時) (
レス) id: a4f711fe65 (このIDを非表示/違反報告)
わらべ(プロフ) - 初めまして。作品楽しく読ませていただきました！丁寧に練られたウイルスの設定が本当に面白くて…！これから先どうなるのか楽しみに待っております。 (2021年4月18日 22時) (レス) id: 34cdc8231e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜子 | 作成日時：2021年4月17日 14時
