叶わない夢_TH_ (ページ4)

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『オッパには嘘つけないね笑』

TH「Aがわかりやすいんだよ。」

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『実はね、おばあちゃんが亡くなった。

おばあちゃんがいるから、日本で就職してずっと一緒に住もうって決めてたけど、ここ1年くらいずっと入院してて、看取ることができたから。

それなら家族で過ごした韓国に戻りたいって思ってさ。』

Aにとっての、唯一の家族だった人が亡くなったんだ。

歳を考えるとしょうがないことかもしれないけど、

神様は、ことごとく彼女から大切なものを奪っていく。

TH「そっか。1人でよくがんばったね。

帰っておいで。」

それ以上は言えなかった。

家族を失う悲しみを知らない僕は、Aの気持ちを完全に理解することはできない。

それがどうしようもなくもどかしくて、苦しかった。

TH「住むところは？

決まってないなら、俺の隣の部屋が空いてるからそこにすればいいよ。」

『オッパが住んでいるお家と同じマンションなんて、一般人に払える額じゃないよ笑』

TH「それなら大丈夫。

同じフロアに2部屋しかないんだ。

セキュリティはしっかりしているとはいえ、プライベート守りたいなとって思って、隣の部屋も借りてるの。

ずっと空き部屋にしておくのも、もったいない気がするから、隣にAが来てくれたら嬉しい。」

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