22.“７”と言う数字 ページ22
12月23日
クロウはダンブルドアに呼び出され、校長室に来ていた―
『失礼します』
向かいに座る様に促され、ソファーに腰掛けるクロウ
ダンブルドアは微笑み、ミルクティーを注ぐ
ｶﾁｬ
「体調の方は大丈夫かね」
『えぇ、勉学も励んでいます』
クロウはミルクティーを一口飲むと柔らかく微笑み返す
『…分霊箱について、ですよね』
「君とは話が早くて助かるの」
クロウがそう切り出すとダンブルドアの瞳が少し揺らぐ
「１つ、心当たりがあっての…
それの調査をしに行こうと思うのじゃ」
申し訳ない、と言いたげな表情を浮かべるダンブルドア
『お帰りはいつ頃になりそうですか』
「…新学期が始まるまでには戻りたいの」
クロウはその返事に今回の呼び出しの全てを察する
『ダンブルドア先生、分霊箱はいくつあるとお考えですか？
私は“７つ”だと確信しております』
「理由を聞いても良いかの」
ダンブルドアはカップを置き、そう問い掛ける
『スラグホーン先生との会話からです
彼も私をトム・リドルと重ねている様で、それを利用しました
彼が私を恐怖の対象として重ねた時、記憶が流れてきます
その記憶からトム・リドルに収集癖がある事
“7”という数字に執着していた事、など色々と分かりました』
ダンブルドアはその話を聞き、安心した様な
悲しそうな、どっちにも感じ取れる表情を浮かべる
「トム・リドルの日記
マールヴォロ・ゴーントの指輪
ハリー・ポッター」
ハリーに関しては予期しておらんじゃろうな、と
ダンブルドアはクロウに確認するかの様に告げる
『あと３つは今、情報を集めていますので
休暇で帰省した際にはお父様とも話をしてみます』
クロウは淡々とそう話をしていく
『ダンブルドア先生…？』
現時点で分かっている事を報告していると
ダンブルドアが何も言ってこないので不思議そうにするクロウ
「…君は良いのかの」
ダンブルドアは最後の確認をするかの様に問う
『えぇ、後悔はありません。ただ…』
クロウの凛とした声が少しだけ震えたのを
ダンブルドアは聞き逃さなかった
「ドラコじゃな？」
ダンブルドアは落ち着いた声で諭す様に言う
『自分の死は怖くありません
でも、彼には不幸にならないで欲しいんです…』
制服のスカートを掴み、震える手を誤魔化すクロウ
彼女は本来であれば守られるべき子供なのだ、と
「大丈夫じゃ、ドラコには君がいる」
愛する者の為に涙を流すその儚い姿に
ダンブルドアはそう伝える事しか出来なかった―
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ひみつ - この作品ずっと大好きで何周もしてます！更新ずっと待ちます (2月6日 0時) (
レス) @page41 id: b76ada1bfd (このIDを非表示/違反報告)
Moon(プロフ) - こんにちは(*ˊᵕˋ*)コメント失礼します🙇♀️とても、続きが気になるのでよろしくお願いします。m(_ _)m (2023年4月13日 13時) (レス) @page41 id: b2ea47ad96 (このIDを非表示/違反報告)
macaron - いつ見ても面白いです！！！更新は遅くてもいいので頑張ってください (2023年3月11日 0時) (レス) @page41 id: bd43d76e72 (このIDを非表示/違反報告)
かとうのすけ。(プロフ) - めっちゃこの作品📕大好きです♥️✨これからも応援します✴✋️ (2023年1月21日 22時) (レス) @page41 id: b6fe45c711 (このIDを非表示/違反報告)
ひなんぐ(プロフ) - このシリーズ大好きです！応援しています🥰 (2022年11月11日 10時) (レス) id: 992b5ebd96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：戯言。 | 作成日時：2022年2月8日 13時
