39.悪戯っ子 ページ39
休日―
ｻﾞｰ
『彼、だいぶ理性的になって来たわね』
クロウはフィデスと共に暗黒の森にいる
グロウプの元へと様子を見に行っていた
「「スリザリンのお姫様」」
帰り際、急に雨が降って来た為
自らに防水呪文をかけて歩いていると
ある2人に廊下から呼び止められる
『あら、お久しぶりね。フレッドとジョージ』
そう、双子の2人である
「今日は王子様と一緒じゃないんだ」
「浮気か？」
ジョージは揶揄う様にドラコの事をそう呼ぶ
『いつも一緒だとお互いに息が詰まっちゃうわ、ジョージ
フレッド、彼はそんな事しないわ』
クロウは2人の見分けがちゃんとつく様で返事する
「ふーん…ん？
ヘルハウンドって水ダメなんじゃないの？」
つまらなさそうにするフレッドが
次に目を付けたのはフィデスだった
『首輪よ、防水呪文をかけてあるの』
「へぇ、面白い事考えるもんだな」
ジョージは興味津々にフィデスの首輪を見る
「ねぇ、お姫様」
「その賢い頭脳貸してくれよ」
『えぇ、勿論』
双子がそう言い笑い、クロウも楽しそうに返す
『ハリーの進路指導にね…』
シリウスとハリーに話す機会を与える為に
アンブリッジを部屋から引き離す
悪戯をしたい、と双子はクロウに説明する
「激しく大胆にやりたいんだよ」
フレッドが口を尖らせる
『花火のインパクトなら
最高の貴方達にピッタリなのがあるわ』
そう言い“双子の呪い”をアドバイスするクロウ
「流石、お姫様！」
フレッドは表情を明るくして喜ぶ
『あ…彼女、服が汚れるのが大嫌いなのよ』
口角を上げ、そう告げるクロウを見て
2人は何か思いついた様でハイタッチをする
「明日の夜から東塔の6階廊下に気をつけて」
『ふふっ分かったわ』
ウインクをするジョージに
楽しみにしてるわ、と笑顔で返すクロウ
その時、クロウを呼ぶ声がする
「クロウ！」
ドラコの声だ
「ほら、お姫様。王子様のお迎えだ」
「寂しくなったら俺らの所おいでよ」
そう言い、クロウの頭を撫でる双子
『寂しくなくても遊びに行くわ』
じゃあね、とクロウは手を振り、ドラコの元へ駆け寄る
ﾀｯ
『ドラコ！』
「またあの双子か？」
双子が撫でた場所をこれでもかというくらい撫でるドラコ
『そんなにしたら髪が乱れちゃうわドラコ』
ヤキモチ？、とクロウは笑う
「…妬いたらダメか？」
『いいえ、ただ
私はドラコに撫でられるのが1番好きだな、って』
目を逸らしながら言うドラコに微笑むクロウ
その言葉を聞いて満足気に笑うドラコだった―
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kurou(プロフ) - ルリさん» ルリさん、お褒め頂き光栄です🙇🏻♂️色々と未熟ですが精進していきます！ (2022年1月26日 12時) (
レス) id: 9eb87bac7a (このIDを非表示/違反報告)
ルリ(プロフ) - とても素敵な作品で、更新が待ち遠しいです！久しぶりのワクワクで読んでいてとても楽しいです！次の更新も頑張ってください！ (2022年1月26日 8時) (レス) id: f2a767728c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：戯言。 | 作成日時：2022年1月21日 14時
