21.監督生のバスルーム ページ21
後日―
ﾁｬﾎﾟﾝｯ
「クロウ？」
クロウが広いバスルームの大きな浴槽に
1人で浸かっていると、聞き覚えのある声に呼ばれる
『あら、ハーマイオニー』
そう、同じく監督生のハーマイオニーだった
ここは監督生と
クィディッチのキャプテンのみが使えるバスルームで
男子用と女子用で2カ所、隣接している造りとなっている
浴槽の周囲には100本程の金の蛇口があり
取手の部分にはそれぞれ色の違う宝石がはめ込まれている
飛び込み台もあり、大きな窓には白いカーテンが掛けられ
バスルームの隅にはふわふわのバスタオルが沢山積まれている
「クロウも初めて？」
ハーマイオニーはクロウの隣に来て浸かる
『いいえ、週1回くらい来てるわ
私、入浴するの好きなの』
泡で体を洗いながら会話をする2人
「…貴女、本当にスタイル良いわね
肌も白くて滑らかで綺麗だし、髪もサラサラだもの」
『そうかしら？ハーマイオニーだってとっても可愛いわ
貴女のふわふわの髪、私は好きよ』
羨ましそうにクロウの肌に触れるハーマイオニー
その後も楽しそうに会話を弾ませる2人
一方、男子―
「…」
特に会話する事の無いドラコとロン、マクミランがいた
そこに楽しそうに笑いながらマートルが覗きに来た
ｽｩ
「あんたがあの子の彼氏？良い男ね」
ドラコの周りを飛び回るが無視をされている
「あの子、嫉妬するくらいスタイル良くて
透き通る様な白い肌だし、綺麗な髪も瞳も持ってて…」
詳細にクロウの事を話すマートルに
ドラコは他の奴もいるんだぞ、と眉間に皺を寄せる
「その口を閉じろ！」
ドラコの声とマートルの笑い声が
隣接している女子用の方まで聞こえて来る
『ドラコ、どうしたのかしら…』
「マートルがまた覗きでもしてるんじゃない？」
一方、女子2人は不思議そうにしていた
浴槽からあがり、髪を魔法で乾かし
パジャマに着替え、バスルームから出る2人
すると、男子用の方からドラコが出てきた―
ｽｯ
『さっきは大丈夫だった？』
声が聞こえて来たけれど、と
心配そうにドラコの顔を覗き込むクロウ
「ｯ…大丈夫だ、おやすみ」
『えぇ、おやすみなさい』
顔を逸らし、足速にその場を去るドラコ
ﾀﾞｯ
その後からロンとマクミランも出て来るが
彼らもドラコと同じく、足速にその場を去っていく
『？逆上せちゃったのかしらね』
去り際にドラコの耳が赤かったのが見えて、そう考えるクロウ
「男の子って…」
ハーマイオニーはよく分からないわ、と肩を竦めていた
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kurou(プロフ) - ルリさん» ルリさん、お褒め頂き光栄です🙇🏻♂️色々と未熟ですが精進していきます！ (2022年1月26日 12時) (
レス) id: 9eb87bac7a (このIDを非表示/違反報告)
ルリ(プロフ) - とても素敵な作品で、更新が待ち遠しいです！久しぶりのワクワクで読んでいてとても楽しいです！次の更新も頑張ってください！ (2022年1月26日 8時) (レス) id: f2a767728c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：戯言。 | 作成日時：2022年1月21日 14時
