12.高等尋問官 ページ12
「私の生徒に罰則を与えるのでしたら
所定の方法で行って頂きたいと申し上げているのです」
「あら、愚かにも、私の献言に
口を出された様に聞こえましたけれど、ミネルバ」
昼食の時間、大広間の前で
マグゴナガルとアンブリッジの声が聞こえる
「とんでもない、ドローレス
問題は残酷なやり方です」
「あら、御言葉ですが、私のやり方に異議を唱えるのは
魔法省をひいては大臣その人に異議を唱えるのと同じです
寛容な私にもただ一つ我慢ならないものがありますわ
忠誠心の無さです」
生徒達も何事か、と集まり出して来た
「ホグワーツの状況は予想以上に酷いものです
コーネリウスが速やかに対処するでしょう」
アンブリッジがそう言い放ち
教育令第23号-アンブリッジを高等尋問官に任命-
が発令され、フィルチが壁に掲示する
『忠誠心の無さ、ね…よく言うわ』
それを見上げ、フィデスを撫ながらそう呟くクロウ
情報収集の為、取り入っているが
嫌いなタイプの人間である事に変わりは無いのだ
それからと言うものアンブリッジは
風紀の乱れのある生徒に罰則を与え、先生達を調査し始めた―
「最初は闇の魔術に対する防衛術の職に応募したのよね」
「然様」
「でも、上手くいかなかったのね」
「…ご覧の通り」
今日は魔法薬学のスネイプ先生の番らしく
アンブリッジは嫌味ったらしく問い掛ける
ﾊﾞﾝｯ
その会話を聞いて吹き出したロンは
スネイプに教科書で頭を叩かれていた
「あら、Miss.ロヤリテート」
今晩も私の部屋にいらして、と
言い残し、教室を出て行くアンブリッジ
『ﾊｧ…』
「行きたく無いなら行かなくて良いんだぞ」
授業の課題である強化薬を混ぜながら
溜め息を吐くクロウに心配そうに声を掛けるドラコ
あの日以来、変に好かれてしまった様で
定期的にお茶に誘われ、自慢話を聞かされるのだ
『行かなかった時の方が面倒だから行くわ』
「何かあったら僕に言うんだぞ」
うん、そうする、と微笑みかけるクロウだった―
その後も
-勉強中の音楽は禁止-
-身なりと態度を正すこと-
など次々に権力に物を言わせ、教育令を発令した
フィルチは彼女を支持している様で
命令された通りにどんどん壁に掲示されていく
ゴブリンの血を引いている
呪文学のフリットフィック先生の身長を測ったり
占い学のトレローニー先生に
予言をして下さらない？、と執拗に頼んだり
そんな礼儀の無い、横暴な態度に
生徒達のみならず、教師陣にまでよく思われていなかった―
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 174人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハリーポッター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
kurou(プロフ) - ルリさん» ルリさん、お褒め頂き光栄です🙇🏻♂️色々と未熟ですが精進していきます！ (2022年1月26日 12時) (
レス) id: 9eb87bac7a (このIDを非表示/違反報告)
ルリ(プロフ) - とても素敵な作品で、更新が待ち遠しいです！久しぶりのワクワクで読んでいてとても楽しいです！次の更新も頑張ってください！ (2022年1月26日 8時) (レス) id: f2a767728c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：戯言。 | 作成日時：2022年1月21日 14時
