11.変身術 ページ11
あの事件から休日が明け、最初の授業は変身術の授業―
「はい、皆さん静かに
今日は動物に変身の術をかけ、ゴブレットに変えます」
そう言い、マグゴナガル先生は鳥の横へと移動し杖を振る
「1・2・3…“フェラベルト”」
杯になれ、と唱えると
鳥はガラスの綺麗なゴブレットへと変わった
ｵｫｫ
生徒達は歓声を上げる
「では、誰かにやって貰いましょう…
あら、Miss.ロヤリテート、その子で大丈夫ですか？」
そう言い、生徒を見渡すとクロウのペットに目線が向く
変身術に使う動物は基本的には自分のペットが望ましい
だが、大きさは小さい方がやり易いのだ―
『大丈夫です、先生』
「では、Miss.ロヤリテート。最初にどうぞ」
そう言われ、クロウは席を立ち
椅子の横に伏せているフィデスを見る
『良い子ね、フィデス…“フェラベルト”』
クロウがフィデスに向けてそう唱えると
フィデスは銀色で緑の宝石の装飾があるゴブレットへと変わる
「見事です！スリザリンに10点！」
美しいですね、とマグゴナガル先生に褒められたクロウ
『“フィニート”…ありがとう、フィデス』
クロウはフィデスを元の姿に戻して頭を撫でる
ｻﾞｯ
「次はMr.ウィーズリーどうぞ」
マグゴナガル先生がロンの席の前で止まる
「…“フェラベルト”」
ロンは折れた杖でペットのネズミに呪文を唱える
すると、ネズミは形こそ小さなゴブレットだが
毛と尻尾が生えてしまっている
ｸｽｸｽ
生徒達がそれを見て笑ってしまう
彼の隣に座っているハリーも思わず笑ってしまっている
「…その杖は取り替える必要がありますね」
テープで補強された杖を見て
マグゴナガルはロンにそう伝える
「さて、では皆さんやってみましょう」
そのまま授業は進んでいき、無事に終わる―
「クロウ、ちょっと良いかしら」
帰る支度をするクロウにハーマイオニーが呼び掛ける
『分かったわ。
ごめんなさい、先に行っててくれる？』
クロウはいつもの4人にそう声を掛ける
「あぁ」「後でねクロウ」
ドラコとアミーの返事と共に4人は教室を出て行く
『それで、ハーマイオニーどうしたの？』
4人を見送り、ハーマイオニーに問い掛けるクロウ
「えっと、相談したいことがあって…」
『秘密の部屋の事ね？』
クロウの返答によく分かったわね、とハーマイオニー
『沢山質問があるのね？
なら、今日の夕食後、図書室で話しましょう？
そっちに迎えに行くわ』
「助かるわ！クロウ、ありがとう！」
そう約束し、二人は別れた―
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kurou(プロフ) - みのさん» コメントありがとうございます。私の認識として未婚女性や小さい女の子はMissで、既婚女性はMs認識だったのでそうさせて頂いております。読み難かったり、キャラ設定的に可笑しければご指摘下さい…御了承していただけたら嬉しいです🙇🏻♂️ (2022年1月8日 15時) (
レス) id: 9eb87bac7a (このIDを非表示/違反報告)
みの - Miss じゃなくて Ms ですよ (2022年1月8日 14時) (レス) @page3 id: 3fa2f8469e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：戯言。 | 作成日時：2021年12月12日 19時
