43.ご機嫌 ページ43
ある休みの日の地下牢教室―
『ダンブルドア校長がお留守なら
もう少し早めに話すべきでした…』
クロウは魔法薬の研究をしているセブルスへ話し掛ける
「それで我輩に話に来た、と」
『はい、ダンブルドア校長がいてもいなくても
話に来るつもりでしたけど』
まぁ、話さなくても良いので楽ですし、とクロウ
「君は我輩に見られたくない記憶とかは無いのか」
『無いですね』
あまりにも即答するクロウに思わず手を止めるセブルス
『心を許してる人に隠すことなんて何も無いですもの』
「…閉心術を身に付ける気は無いのかね」
セブルスの言葉に一瞬考える素振りを見せるクロウ
『私、その才能無い気がします』
ふわりと笑うクロウ
「ﾌｯ…そうだろうな」
『なっ試したんですか！？』
小さく笑うセブルスにクロウは頬を膨らませる
「クロウの様に感情に流されやすい者は
習得するのが難しいのだからな」
『馬鹿にしてますね？セブルス』
私だって我慢くらい出来ます、とクロウは不貞腐れる
「君のその素直さに救われる者もいる筈だ
誇りに思うと良い」
『ふふっはい、セブルス』
たまに素直に褒めてくださるんだから、と
クロウは嬉しく思うのであった―
『フィデスが〜、ドラコが〜』
「君の口からはその二つの名しか出ない様に
呪いでもかけられてるのかね」
クロウが暫く日常会話をしていると
相槌を打っていたセブルスは途中で皮肉を言う
『あら、本当ですね
セオドールやパンジー、アミーといるのも好きです。
でも、フィデスやドラコと一緒にいるのが
1番安心出来るんです』
本当だわ、とｸｽｸｽ笑うクロウに
セブルスは目を開かせたまま固まる
「大切にすると良い
そして、思ったことは素直に伝えると良い
皮肉などは言っても良いことにならんのでな」
『ご自分のこと言ってらっしゃるんですか？』
クロウの悪気のない言葉に
セブルスはクロウの頭に本を軽く頭に乗せる
「少し言葉が過ぎるぞ、Miss.ロヤリテート？
楽しい休日を過ごすと良い」
『はいスネイプ先生、それでは』
スネイプ先生に促され、教室を出るクロウ
ﾁﾗｯ
『私はこの時間も好きですよ』
最後に教室から出ていく時、顔だけ覗かせると
満面の笑みでそう言い残し、フィデスと共に帰っていく
ｸﾞﾂｸﾞﾂ
「全く…両親、子、共に変わった人達だ」
そう呟くセブルスの口角は上がっていた様に見えた―
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kurou(プロフ) - 飴雨さん» いえ、こちらこそありがとうございます🙇🏻♂️そのお言葉を励みにがんばります🙏 (2022年3月23日 10時) (
レス) id: 9eb87bac7a (このIDを非表示/違反報告)
飴雨(プロフ) - kurouさん» そうだったんですか！謎が解けてスッキリしました！😁この作品凄く好きなので更新楽しみにしてますね！👍 (2022年3月22日 21時) (レス) id: 0e72c87bbe (このIDを非表示/違反報告)
kurou(プロフ) - 飴雨さん» お褒めの御言葉光栄です🙏敬称についてなのですが、私の中で未婚女性や少女はMiss.〇〇認識でして、そうさせていただいていました。お気に召されなかった様でしたら申し訳ありません… (2022年3月21日 7時) (レス) id: 9eb87bac7a (このIDを非表示/違反報告)
飴雨(プロフ) - すごく文が分かりやすくて面白かったです！少し気になったんですけど女性の敬称は〔miss.〇〇〕ではなくMs.〇〇だと思います！😯 (2022年3月21日 0時) (レス) @page22 id: 0e72c87bbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：戯言。 | 作成日時：2021年12月4日 15時
