出逢い

いつもと同じ電車 ページ2

(桃side)
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高校初めての夏休みが昨日終わり、今日から新学期。最寄りが始発駅のためいつも先頭車両の二つ目の扉から乗り込む。入ってすぐ左にある椅子の端が特等席だ。今から約30分ほど電車に揺られ学校へと向かう。
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いつも同じ時間の同じ車両だからか、大体同じ顔ぶればかり。新聞を読むおじいちゃんや他校の生徒、おっきな口を空けて寝ているサラリーマン。
いつも通りの光景。

____扉が閉まります。
、、、駆け込み乗車はおやめください。

外で聞こえるアナウンスにもうちょっと余裕持てよ。なんてのんびり考えているとダッシュで乗り込んできた一人の男の子。
あっぶな。と小さく呟きながら目の前の吊革を持った彼。中性的で綺麗な顔立ち。他校の制服を着ているけど同い年くらいかな？とか初めて見るなぁ。急いでたからいつもと違う車両乗ったんかなぁ？とか考えてるうちにじーっと見つめてたみたいで目が合った。
彼は興味なさげに会釈してから携帯を取り出し音楽を聴き始めた。
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