【D!】ダメ人間と堕天使執事【tn】 (ページ8)

今日:13 hit、昨日:20 hit、合計:52,761 hit

○ ページ8

＿＿＿＿＿＿

本を読もうと部屋に戻ったが、これはトントンと読んだ方が面白いのではないか………？という考えが浮上した

何故そう思ったのかはわからないが、この本を読むにはその方が絶対面白い！という確信があった

だから、本は私の机に置いてこの部屋より少し遠い厨房から香る匂いに導かれ、廊下を歩き出した

メイドさんはこの時間帯が一番忙しいらしいので、邪魔しないように静かに横を通り抜ける

少し歩くと、厨房に着いた

キョロキョロしていると首根っこを掴まれる。

こんなことをする使用人なんてトントンしか居ない

今日二回目じゃ～ん、なんて思いながら不穏な空気を出しているトントンに向けて言葉を発する

　「聞いて驚きたまえ！！！！私はちゃんと書類を終わらせてきたんだゾ！！！！」

Tn「………………え？………………マジ……………？」

手を離され、マジマジと疑わしそうに私の顔を覗き込んでくるトントン

だから手伝いに来たの！と言うと嬉しそうにでも少し寂しそうに、んじゃ、ひとらんと一緒に走り回ってもらうわ、と言った

うげぇ、という顔をすると手伝いに来たんやろ？と言って人参とキャベツ取ってこいと命令をしてまた魚と向き合った

はーい、と返事をしてタッタッ、と屋敷中を走り回る

案外、宝探しみたいで楽しかったのは秘密にしておこう

言ったらまた走り回されるし

＿＿＿＿＿＿＿