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「アンタらは何なの？」
キッと睨めばゲラゲラと下品な笑い声が男の口から漏れる
男1「お嬢ちゃん、フューラー家の御令嬢よなぁ？」
そういいながら気持ちの悪い手つきで腕から肩へと撫でられる
ゾワリとして更に睨めば、おぉ、その顔、ソソるねぇ、と大先生がいつも女に投げ掛けている言葉が降ってきた
あぁもう、兎に角気持ち悪い、今すぐに死んでくれ
そう思っているとさっきまでその行動を黙って見ていた男が呆れたように口を開いた
男2「おいおい、ダメだろ。手を出しちゃあ」
奇形でも無いのにしかも卒業だって？処女の方がオークションでは売れるだろ？
奇形？何だそれは
頭にハテナマークを浮かべていたが、やがて言葉の意味をゆっくりとだけど私の脳は読み取っていった
男1「まぁまぁ、摘まみ食い位して良いだろ」
どうせバレねぇよ、と言い、気色の悪い熱と欲を孕んだ目で此方を舐めるように眺められる
その目を見て、吐き気と焦りが募り、計画無しに、逃げようと試みると腕を捕まれ、男に押し倒さる
更には馬乗りされ、逃げ場なんて無くなってしまった
建物の隙間から見える花火は遠く感じ、涙で視界がぼかされる
男1「良い顔してんなぁ」
そう言って舌舐めずりをした顔は、やはり、私が見てきた顔の中で、一番、醜く、気持ち悪い顔だった
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作者名：油揚げ狐(神南人) | 作成日時：2020年9月15日 8時
