【D!】ダメ人間と堕天使執事【tn】 (ページ30)

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○ ページ30

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　「こんばんは………？」

中に入ると、この宿屋の主と思われる人が奥から出てくる

不審に思われてもアレなのでフードを脱いでおく

主「はーい、…………………って、A様じゃないっすか？！？！」

滅茶苦茶驚いた顔をしている宿主は、何処かで見たことのある気がした

うーん、と思いだそうとしていると、大先生から話はよく聞いてるんですよね、と言い、あはは、と笑いながら頭を掻く宿主

　「え、と、もしかして、大先生のすまほ？の写真に写ってた…………………？」

主「あー、はい！多分ソレ、俺っすね！」

大先生の話で良く出てくる、黒い蝶ネクタイの人。確かゾムさんにエ□小僧だ！って言ってた人か…………………

　「宿屋、やってたんですね」

主「あはは、そうなんすよね～」

兎に角楽しそうに人当たりの良さそうな笑みを浮かべるこの人は、やはりいい人なのだろう

主「まぁ、これも何かの縁ということでお代は無料にしとくね」

　「え？！そんな、悪いですよ…………………」

遠慮しようとすると、いいのいいの！とにこにこしながら言われる

あ、勿論内緒ね。と人差し指を口の前に持ってきて笑う姿は彼の顔面の良さを物凄く引き出している。きっと大先生とつるんでるからモテないんだろうな(大先生情報)

まぁ、料金が無くなることは此方にとっては好都合なので是非ともそのお言葉に甘えさせてもらう事にした

此処の宿屋について、教えてもらったり、街についてやお祭りについて、他にも沢山の事を教えてもらった

色んな事を知ったし、話だって面白く、大先生達と話してるだけあるなぁ…………なんて思ったりした

主「あ、そういえばさ」

何で此処に来たの？

　「あー、」

とても、言いづらい。言葉を濁した私に、何かを察したのか、ごめんね、聞くことじゃ無かったよね、と謝ってきた

　「いえいえ、大丈夫ですよ。…………………なんなら、あの、相談相手になってくれませんか？」

流石に図々しいか、と思いつつも聞いてみる

すると返ってきたのは意外にもyes！を意味する言葉だった

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