【D!】ダメ人間と堕天使執事【tn】 (ページ21)

今日:8 hit、昨日:20 hit、合計:52,756 hit

○ ページ21

＿＿tn視点＿＿

皆でバタバタしていると時間はあっという間に過ぎ去っていく

すやすや寝ていたAも目をうっすらと開けた

Tn「てか何で酒飲んでんねん…………」

どうしたら酒とジュース間違えんねん、匂いでわかるやろ……

むくり、と起き上がったAはこっちを見て驚いた顔で

　「なん…………で、トントンが……………？」

そう言った

Tn「なんや、居ったら悪いんか」

　「だって……………………」

拒絶されてるようで少し悲しくなったが二日酔いか何かで一人で居たいのだろう

部屋から出ようと椅子から立つとAが俺の前を塞ぐ

Tn「どうしたん」

俯き、何も言わないA

そういう事をされるとよりいっそう心配になる

　「なぁ、トントンはさ、私が居て、どう思うんよ」

関西弁でいきなり、そんな事を聞かれ、戸惑う

Tn「は？どういu「嘘つかんで！」は？」

　「トントンは…………………………」

掠れた声が聞こえる

　「トントンは私が居らんかったらもっと良い役職に就けてたんやろ？？？どうせ私なんて邪魔者やったんやろ！！！！！」

違う！ちゃうんや！！！そんなんじゃあらへん！！！！！

その言葉を叫びたかった、けれど代わりに出てきたのは小さく情けない声

Tn「何言って………………「そうなんやろ？！？！」…………さっきから何言っとんねん！！！！！」

思わず何時もの癖で怒鳴ってしまう

それがトリガーになったのか、Aの下の赤いカーペットに、ぽつりぽつりと涙でシミをつくっていく

やってしまった………………

そう思ったときには、もう遅い

　「何言ってるって、アンタの思っとることちゃうんけ！！！！！」

顔を上げて、そのグルさんとは違う綺麗な碧い目をグラグラと揺らがせるA

その姿は今にも壊れそうなガラスで出来た人形のよう

　「もう嫌やねん！！！何もかもが！！！！！」

Aも俺も他の人もが大好きなブロンドの髪を乱れさせ、叫んでいる

　「もうええわ、もう、関わらんといて」

アンタと居ると辛くなるから、

　「もう、知らんから」

その言葉を最後に俺は部屋から追い出された

＿＿＿＿