【D!】ダメ人間と堕天使執事【tn】 (ページ20)

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○ ページ20

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頭がふわふわとする

何でだろう……………………

遠くから、何で酒飲んでんねん…………という声が聞こえた

あ、ジュースと酒を間違えたんだ

そう判断がついたとき、意識は上下するのをやめ、やがてはっきりしてくる

だが、何処か夢見心地でほろほろと口から言葉が落ちていく

　「なん…………で、トントンが……………？」

Tn「なんや、居ったら悪いんか」

なんやら少し拗ねたような、複雑な顔をしているトントン

　「だって……………………」

トントンが立ったので、私もベッドから降り、トントンの目の前に立つ

Tn「どうしたん」

心配そうにしている顔を見たくなくて、俯くと、これまで溜めてきた言葉が暴れ出る

　「なぁ、トントンはさ、私が居て、どう思うんよ」

Tn「は？どういu「嘘つかんで！」は？」

　「トントンは…………………」

　「トントンは私が居らんかったらもっと良い役職に就けてたんやろ？？？どうせ私なんて邪魔者やったんやろ！！！！！」

何時ものように身長の高い彼の顔は見ない

Tn「何言って…………「そうなんやろ？！？！」………………だからさっきから何言っとんねん！！！！！」

突然の、大声

トントンの何時も巻いている赤マフラーの端っこがチロチロと、霞み、滲む視界の中ではっきり動く

　「何言ってるって……………………アンタの思っとることちゃうんけ！！！！！」

　「もう嫌やねん！！！何もかもが！！！！！」

私はアンタに嫌われるんが一番怖いんや

そういう言葉は口に残る酒の風味と一緒に飲み込んで

それからトントンは黙ったままだった

　「もうええわ、もう、関わらんといて」

アンタと居ると辛くなるから

　「もう、知らんから」

固まったままのトントンを部屋から追い出し、部屋のドアノブが回らない様に本で制御する

そこからは、あんまり覚えていない

何でもかんでも掴んで、掴んで、掴んで

気付けば、外に立っていた

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