【D!】ダメ人間と堕天使執事【tn】 (ページ18)

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○ ページ18

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　「あの」

気付けば声を掛けていた

コイツに聞けば何でも解決してくれるだろ

そんな期待を胸に抱いて彼を見つめた

Kn「お、Aやん。何や、どうした？」

　「私がダメ人間じゃなくなるにはどうしたら良いですか」

その言葉を聞いて、数秒固まっていたが、やっとその言葉を理解したのか、あの独特な笑い声で笑われた

Kn「いやぁ………………何かと思えば大先生に何か言われたんか！！！」

コクリと頷くと、そうかそうか！成る程な！と大きく頷いたコネシマを見て、また言葉を吐き出す

　「で、私はどうすればいいの」

言われた事は何となく理解したらしく、話す手間が省けた。流石親友だなお前ら

Kn「ん～、まぁ今、こうやって聞いてんのがダメ人間なんちゃうん？」

　「そうですね、大先生に言われました」

そう言うと、一生ダメ人間やで、それ、と言って笑われた。よく笑うな、お前

笑わないでくれ、という念が通じたのか、悪い悪い！、と言って考え始めた

Kn「そうやなぁ……………………あ！家出したらどうや？！」

　「は？」

いや…………………は？

ドン引きしてます感を出していると、あれですやん！ちゃいますやん！と言い訳をし始めるコネシマ

Kn「どうせグルッペンとトントンの事やで？旅なんか絶対やらせてくれへんやろ？」

兄様はわかるがそこで何故、トントンの名前が出てくるのかは意味が不明だ

が、確かに旅には出してくれないなぁ、と思い頷く

Kn「まぁ、つまりやな、自分で何か考えて何か行動しぃひんとダメ人間脱出できひんでってことやな」

やりたいことがあるんやったら簡単なんやけど………………、そう言ってグラスに入った水を飲んだコネシマ

そして、また此方に向き直る

その顔は今までより真剣な顔で、目の奥には冷気と熱気が漂い、混ざっていた

Kn「一応言っとくけど、」

その目に吸い込まれそうな感覚にクラクラとしながらコネシマの言葉を待つ

Kn「ダメ人間でも、ダメ人間じゃなくても、幸せになる方法は必ずあるんや」

だから迷ったら絶対、自分が幸福になる方を選べ

そう言って前を向いた顔は誰もが見たことのない顔だった

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