【D!】ダメ人間と堕天使執事【tn】 (ページ17)

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思ってること、全て話した

大先生は途中笑いながらも、ちゃんと聞いてくれた

言い終えた後、大先生の目を見ると、何時ものようなあの死んだ目に戻っていた

Ut「成る程な、Aちゃんの事やから多分、自分はダメ人間だ～ってなっとるんやろ？」

私の何とも言えない表情を見て、図星やな、と笑った

Ut「あー、此処からは俺個人の意見やから、あんま真に受けんといてな」

一瞬、悩んでから、そんな言葉を言われる

　「……………………………」

黙ってる私を横目に大先生はまた、言葉を発した

Ut「あのな、人を自分のセイで突き動かすのは令嬢とか、御嬢様にとっては普通なんよ」

淡々と言葉を述べていく大先生

Ut「まぁ、それがAちゃんにとってのダメ人間やったら、今はダメ人間じゃ無いんやろうけどな」

意外とすんなり、言葉が入ってくる

Ut「今、Aちゃんはトントンに言われた事だけ守って暮らしてるやろ？」

Ut「そうやって暮らしてる今のAちゃんは人に言われないと動けないロボットみたいなもんやで」

確かにそうかもしれない

人に何かを言われないと何もしてこなかった

そういう言い方をされたら、反抗することはちゃんと私を意思の持った人間にしていた、とも聞こえてくる

Ut「それにな、今もこうやって誰かに聞いて、行動の命令を待ってるAちゃんは」

Ut「前よりよっぽどダメ人間やで」

きっぱりと言い放った大先生を見て、何だか清々しい気分になる

じゃ、俺グルちゃんの所行ってくるわ、と言って手を振り、大先生は兄様の所へ向かっていった

じゃあ、私はどうしたらいいんだろうか

ふと視界の端に映った兄様とは違う金髪を見てそう思った

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裏話

Gr「おい、トントン」

Tn「何や」

明らかに機嫌の悪いトントンにグルッペンは話し掛ける

Gr「Aと大先生が話してるけどいいのか？」

ﾁﾗｯとトントンの様子を伺うグルッペンから目を反らし、Aの方を見るトントン

Tn「大丈夫や、大先生とかには着いてったらアカンって言ってるからな。あと大先生みたいな奴はAのタイプちゃうで」

Gr「言おうとしたこと全部先回りされたわ」