【おそ松さん】妹さん、兄達から愛されすぎて困る。

妹は口が緩かった ページ28

「「「王様だーれだ！！！」」」




一斉に割り箸を引いた私達。誰が王様かな〜？
…もちろん私だよね？じゃないと割り箸、貴様を燃やすぞ。






「ちょ、A！割り箸にそんなこと言っても意味無いから！しかも王様だから！」



「え！やったぁ！！…ていうかえ！？声出てた！？」



「おー、全部なー。」



「な、なんてこった…。」





なんてこと…！私の思考が全部出てたなんて…！





「いやだから声出てる！！」


「もーどうでもいいから早く命令してくれよー。」


「あ、そ、そうだね！」




おそ松兄さんに言われて命令を考えてみる。

ん〜、全裸でトト子ちゃん家に行くっていうのもいいな〜…。あ、でも『俺はDT』ていう紙背中に貼って街歩くのもいいかも。





「…Aさん？なんか凄いこと考えてない？」


「え、そう？」


「だって何かゲスい顔してたよ！？俺ら絶対しないからね！？」





あちゃー、声出てなくてもバレちゃったかー。じゃあしょうがない。一部のお姉様が喜ぶことしてもらうかー。




「そういうのも嫌だから！兄弟だし！」


「え！また声出てた！？」





バリバリ声に出てたらしい。私そろそろ病院行った方がいいのか…？




「あーもう！じゃあ3番と4番、私に貢ぎ者買ってきて！5000円分！」





「はぁ！？」


「無理無理！そんなお金ない！俺昨日パチ負けたばっかだもん！」




…どうやら3番はチョロ松兄さん、4番はおそ松兄さんみたいだね。でもお生憎様！私が王様だから！私の命令は絶対！




「王様は私だよ！妹様の命令は絶対！おーけー？」





「今妹関係なくない！？買ってくるけど！」


「俺本当に金ないの！チョロちゃんお願い！」


「はぁ？自業自得だろくそ長男。」





そんな会話をしながら兄さん達は部屋を出ていった。チョロ松兄さんほんとにいい人…、あ、ポスター燃やされたくないのか。







「……さて、この5人が残ったわけですが、次の王様決めますか？」






「「「………。」」」(コクリ)





残った4人は静かに頷くのだった。

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