夕日落ちる時3 ページ12
そしてまた3ヶ月。
ついに余命が近づいてきていた。
流石医者とでも言おうか。ドンピシャで私の身体は弱体化し、今ではもうベッドから動けなくなってしまった。
「…3ヶ月。楽しかったなぁ。」
この3ヶ月の間に、兄さん達が交代でリハビリを手伝ってくれたり、どこかに連れて行ってくれたりした。
今はもう動けないけど、本当に楽しかった。
「……抗おうぜ…、か。」
私は兄さん達の言う通り、抗えただろうか。
希望を捨てたりしなかっただろうか。
でも、私はきっともう死ぬ。
この年で死ぬとか本当は嫌だけど。
それが運命ならしょうがない。私は受け入れよう。
それから数日後。
松野家に、Aが亡くなったと連絡が入った。
夕日が綺麗な晴れの日の夕方だった。
六つ子達は、泣いてるものも入れば悔しがるものもいた。
そして、お葬式が開かれた。
「今回、Aから手紙を預かっています。私が死んだら読んで欲しいと…。では、読みます。」
唐突に言われた言葉。
…死んだ妹からの手紙…？
兄達は、嬉しいながらも緊張していた。
「今この手紙が読まれているという事は、私はもうこの世にはいないのでしょう。兄さん達、お母さんお父さん、先に逝ってしまってごめんなさい。でも、私は幸せでした。本当はもっと生きたかったけど、兄さん達は私を助けてくれて、母さんや父さんは私達を愛してくれて嬉しかったです。お別れは辛いけど、私、皆の事見守ってるね。」
手紙はそこで一旦途切れた。
すると、
「あと兄さん達。私は兄さん達の妹で本当に良かった。また生まれ変わっても、兄さん達の妹になりたいな。ありがとう。さよなら。」
そこで手紙は終わった。
そして、六つ子は泣いた。
普段泣かないおそ松も、泣いていた。
葬式会場では、六つ子の泣き声が響いていた。
────それを慰めるように、茜色の夕日が窓から照らしていた。
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keizi-yuki(プロフ) - 雪うさぎさん» 楽しみにしてます！！ (2018年7月8日 8時) (
レス) id: d1d4e10695 (このIDを非表示/違反報告)
雪うさぎ(プロフ) - keizi-yukiさん» 了解です！また挑戦しますね！ (2018年7月8日 0時) (レス) id: 6ad4d5e7ec (このIDを非表示/違反報告)
keizi-yuki(プロフ) - 雪うさぎさん» リクエストとかって承けていますか？もし可能なら妹がヤンデレになっちゃったってやつと腹黒で毒舌になったってやつお願い出来ますか？無理ならよろしいです。><すいません (2018年7月8日 0時) (レス) id: d1d4e10695 (このIDを非表示/違反報告)
雪うさぎ(プロフ) - keizi-yukiさん» ありがとうございます！頑張ります！(p`･ω･´q) (2018年7月8日 0時) (レス) id: 6ad4d5e7ec (このIDを非表示/違反報告)
keizi-yuki(プロフ) - 雪うさぎさん» 僕何かが雪うさぎさんのお役にたてたなら幸いです。続き気になります。更新大変ですがお体に気をつけて更新頑張って下さい。 (2018年7月8日 0時) (レス) id: d1d4e10695 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪うさぎ | 作成日時：2018年4月5日 8時
