素直になれない兄と私 (ページ1)

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修学旅行の班(少し内容を変更しました) ページ1

渚視点

｢じゃあ班はこれでいいかな｣

来週に向けて僕らは修学旅行の班を決めていた

｢渚君班の人数一班だけ7人になるんだったよね｣

｢？うんそうだけど｣

僕がそう返事をすると

｢ねぇAちゃんも同じ班にならない？｣

｢Aさんかぁ……｣ボソッ

杉野くんがそう呟く

『……』

Aさんは無言で本を読み続ける

｢あれれ聞こえなかったの｣

『……私は行かないから結構です』

｢ﾆｭﾔAさん行かないんですか!?修学旅行ですよ!!｣
｢皆で行きましょうよ!!｣

『勉強…したいんで』

｢一日ぐらい勉強を忘れて遊ぶのも大切です!!Aさんが行かないなら先生！修学旅行休みますよ！｣

!!それは困る

今回の修学旅行は殺せんせいの暗殺もする事になっている
ターゲットが来ないと意味が無い

『……ﾊｧ効率が悪い向こうで勉強するから邪魔しないでくださいよ』

｢ﾆｭﾔよかったじゃあ班はなぎs『寺坂班に入れて』先生まだ喋ってる途中ですよ！｣ｼｸｼｸ

｢何で俺らんとこくんだよ｣
『君らの班の雰囲気が自分に合ってると判断しただけだ深い意味は無いそれにこのクラスで一番話す頻度が高かったのも君らだからな』

｢相変わらずの機械人間だな｣

……寺坂くん達の班に入る見たいだ

｢なんだよせっかく茅野が誘ったのによ｣
｢まぁまぁ杉野くんAさんが馴染みやすいとこの方がいいんじゃないかな｣

｢そうですが何か一言言って欲しかったですね｣
｢だね俺Aさんに興味あったのになー｣

｢……｣

Aさん彼女はこのクラスで少し浮いている

真面目でいつも読書か自主学習をしていたり

いつも無表情だからだろう

嫌われてたり仲が悪い訳じゃないけど

話したりしていても

彼女だけは何故か深い溝の先にいる感じがする

彼女は無表情だが多分楽しく寺坂くん達と話している

｢渚はやくどこ回るか決めようぜ｣

｢うん｣

成績優秀な彼女がなぜE組に居るのか

多分それはあの噂が原因なんだろう…