とある男 ページ1
最悪だ
今僕は本当に最悪な気分だ
僕はいつも色んな船に隠れてのり
見つかればどうにか相手を丸め込んで
この最弱の海で安心して暮らせる場所を探してきた
だいたいこの海の人はこっそり乗り込んだ僕を海に投げ捨てるようなことはしないし
間違えて海賊船に乗った時もどうにか雑用係として
次の島まで行った
けど!だけど今回はやばい
さっき船が出てこのままこの倉庫に隠れて
のんびり次の島に行こうと一息ついてたら
何だか少し騒がしくて外を少しのぞくと
でっかい金髪の男が怪しげに笑いながら歩いていた
その前に居る男は血だらけの女の子を抱えていた
あの金髪の男を見たとき
冗談無しに心臓が爆発するかと思った
怖い
あの凶悪そうな男はあの女の子をどうするんだろう
まずあの子は生きてるのだろうか
人心配してる暇はないか
隠れないと
見つかってはいけない
あいつは無理だ
本能で分かるあいつを丸め込むことは出来ない
せっかく
殺 されるなんていやや
とりやえずこの箱の中にでも隠れよう
「なんやお前そこで何しよんや」
後ろから声がする
嫌な汗をかきながら
そっと後ろを振り返ると
「ば…」
「ば?」
「化け物やぁぁぁぁぁぁ」
情けない大声をあげた
でもしょうがないやろ
だって後ろに
頭だけが豚の化け物がいたら
起きた時はあいつの腹の中か
こちらに手を伸ばす豚頭を見たのを最後に
僕は意識を失った
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作者名:モチ作 | 作者ホームページ:http://AA96
作成日時:2022年9月24日 9時