84 御幸side ページ4
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「天才...」
思わずそう呟いた声はボールがミットにハマる気持ちいい音にかき消された。
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「受けれるようになっただろ?」
と降谷に笑顔でピースをする藍沢に、降谷は無表情でピースを返した。
「でもなんというか、雰囲気が変わってぞわっとする」
「え、ぞわっ?!」
「でも絶対捕ってくれそうなオーラ出てるから悪くない」
「誉めてくれているんだよな?!」
そんな楽しそうな二人のやり取りも俺は真顔で聞いていた。
「なぁなぁ、あんたはやってくれないのか?」
隣から話しかけてくる沢村を一瞥し、藍沢に視線を戻した俺が
「なぁ、あいつ、降谷のボール捕っちゃったぜ?」
なんて言ってみると、
「さすが藍沢だな!」
沢村は何故か自分のことのように胸を張った。
正直、驚いている。
あいつはまだ野球をはじめて数ヶ月なんだ。
天才と呼ばれている自分だって小さい頃から積み上げてきて今がある。
こんなの普通じゃない。
ほんと
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「最高だわ」
真顔を保っていた顔がニヤける。
だって、そうだろ?
そんな奴が同じチームにいるんだぜ?
味方にいるんだぜ?
めちゃくちゃ頼もしいじゃねーか。
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グリム(プロフ) - 最っ高におもしろくて凄くはまりました。更新待ってます。 (2023年3月21日 9時) (レス) id: 66f712e8a8 (このIDを非表示/違反報告)
海遊良(プロフ) - もう続きはないのかもしれませんが、更新待ってます (2020年1月3日 10時) (レス) id: b718c21f60 (このIDを非表示/違反報告)
しおん(プロフ) - 更新待ってます! (2019年2月24日 8時) (レス) id: ca37833d14 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - 頑張ってください。続き楽しみにしています。 (2017年11月6日 23時) (レス) id: 347852fa7e (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - 更新お願いします……。いや、ほんと、マジで。続きが早く読みたいです更新停止中ってなんですか!中途半端過ぎですよ〜!読みたい読みたい読みたい読ませろ読みたい読ませて読みたい…… (2017年4月3日 11時) (レス) id: 9d198da762 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トリ x他1人 | 作成日時:2016年2月20日 8時