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「俺が先だ！！」
「......」
「テメェ無視すんな！！」
Aと御幸が風呂を出て、部屋に戻ろうとしたところ、部屋の前で沢村と降谷が何やら言い争っていた。
「何やってんだお前ら、さっさと風呂入ってこいよ」
まだ濡れた髪をタオルで拭きながら御幸が彼らに問う。
「いや、最近全然ブルペンに入ってないんで受けてもらおうと」
「俺はクリス先輩に断られたんで仕方なく！！」
どうやら彼らは御幸にボールを受けてもらいたいらしい。そんな彼らに御幸はキョトンとした。
「は？今から？お前ら今日もベーランで死んでたじゃん」
「それでも投げてぇの？」
「投げる！1球でも！！」
「僕は10球で」
「あ？俺は15球だ！！」
「じゃあ20球で」
目の前で言い合いを始めた沢村と降谷に御幸は乾いた笑いを漏らす。
「おいおい、こっちの都合は完全無視かよ...」
「はは...俺、先部屋にいってますね」
「マジかよ〜見捨てるなよ〜」
良いじゃないですか、やってあげれば、なんて笑いながら部屋に入ろうとしたAを
「御幸さんが無理なら、僕は藍沢でも」
と降谷が止めた。
「！？」
「はぁ？」
それに最も驚いたのは御幸。そのままフリーズ。沢村は意味がわからないと言った風に気の抜けた声を出した。
「お前何言ってんだ？藍沢はキャッチャーじゃねーぞ？」
「最近いなかったからやってなかっただけ。俺はいつもこいつとやってた」
「え！マジか！」
「あー、丹波さんに付きっきりだったからな。でも俺でいいの？俺でいいならやるけど」
コクンと頷く降谷。そんな降谷にAは嬉しそうに笑顔を浮かべる。
「よし、やろうか。もう自信あるぞ」
「うん。そろそろ取ってもらわなきゃ困る」
「じゃあ御幸先輩は、俺のを！！」
御幸は未だ受けてほしいと隣で叫ぶ沢村を完全に無視し、笑だした。
視線の先には、室内練習場に向かおうとするAと降谷。
「ハハッ！！マジかよ！！おもしれぇ」
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グリム(プロフ) - 最っ高におもしろくて凄くはまりました。更新待ってます。 (2023年3月21日 9時) (
レス) id: 66f712e8a8 (このIDを非表示/違反報告)
海遊良(プロフ) - もう続きはないのかもしれませんが、更新待ってます (2020年1月3日 10時) (レス) id: b718c21f60 (このIDを非表示/違反報告)
しおん(プロフ) - 更新待ってます！ (2019年2月24日 8時) (レス) id: ca37833d14 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - 頑張ってください。続き楽しみにしています。 (2017年11月6日 23時) (レス) id: 347852fa7e (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - 更新お願いします……。いや、ほんと、マジで。続きが早く読みたいです更新停止中ってなんですか！中途半端過ぎですよ〜！読みたい読みたい読みたい読ませろ読みたい読ませて読みたい…… (2017年4月3日 11時) (レス) id: 9d198da762 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トリ x他1人 | 作成日時：2016年2月20日 8時
