拗 ら せ た 。（ ２ ）【国見英】

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頭が割れそうになった。

ガン、と鋭い痛みがして、その場で倒れ込みそうになるがなんとか耐える。





「Aさん？どうしたの？」





良いのか悪いのか、このタイミングで5組の担任の先生が現れた。

頼まれていたプリントを渡して、さっさとこの場から立ち去ろうと歩く。


1度だけ、後ろを振り返った。



国見が、少し微笑んで女の子の頭に手を置いた。

撫でる、というには少し乱暴な気もしたけど。

そんなのどうでもいい。






『………ほんと、なんなの』






あんなに仲良いなら、彼女かな。

国見に彼女がいるなんて、聞いてないんだけど。





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身体に上手く力が入らない。

6時間目の体育は見学させてもらい、なんとか1日を乗り切った。






「A、帰ろ」





そういえば今日は月曜日だっけ。

国見の部活がない日は、一緒に帰ってるんだっけ。


なんで一緒に帰ってるんだろう。

その意味もわかんないや。





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