【HQ】飛べない烏、飛べ烏【男主】

４球目 ページ5

菅原side






貴「へえ、あの音駒が来るんだ」



澤村「おう！武田先生がまたやってくれたんだ」



菅原「ほんっと頼もしいよ！！」



貴「さすが武ちゃん」



東峰「A、なんか久しぶりな気がするな〜」



貴「そりゃあ、旭がくよくよ部活来てなかったからだろ(←」



東峰「(ｸﾞｻｯ…あ、うん、ごめんね」



貴「まあさ、よく戻ってきてくれたよ、旭のくせに！笑」






練習も終わって晩飯やらを終えて
部屋で久しぶりに3年みんなで集まれた。


Aはいつもみたいに笑ってて安心する反面

俺たちはAに対して罪悪感を持っていた。





Aがどんなに望んでも、バレーがしたくても…俺たちはAがコートに立つことを拒否することを選んでしまった


それは“Aの体が長くもつこと”…それが俺たちの願いだから。






貴「…まぁ、僕はみんなの力になれないけど。…がんばれよ！お前ら！」





風呂行ってくるな、と俺たちに笑顔見せて部屋を出ていくA。



その笑顔に唇をかみ締めた。


悔しい。

誰よりも努力してきたアイツをコートに立たせてやることが出来ないのが…すげえ悔しいんだ。






澤村「…なあ、ひとつでも多く勝つぞ」



菅原「…Aがまたコートに立てるようにな」



東峰「…おう」





影山「あの、先輩」



澤村「お前ら、どうしたんだ？」





さっきまで居なかった1、2年生がAと入れ違いに入ってきた。

日向だけは居なかったけどな(笑





田中「すんません、大地さん！コイツらがどうしてもAさんのこと知りてえって」



影山「病み上がりってなんなんすか？」



澤村「まあ…せっかく全員集まってくれたわけだし。知っておいて貰わなきゃ困ることだよな…」



東峰「だな」









菅原「Aはさ、去年…ある病気になったんだ」

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