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シュウside
ゴッドエデンから天馬たちが出発しようと
キャラバンに乗り込む直前
僕はAの手を引いて抱きしめた。
貴「また会いに来るから」
シュウ「君とずっと一緒にいれたらいいのにね」
貴「私が何度でも会いに来るよ！」
シュウ「……」
僕はさらに強く抱きしめる
シュウ「A、君にはこれから色んなことが起きるだろう…君の力を危険視している未来の奴らが君を奪いに来る」
シュウ「君は特別な存在だ。だからソロモンとルシファーも君に着いていくんだ」
貴「どゆこと？」
シュウ「いいかい？君が力を自分のものにした時、君は“本当の力”を手に入れられる。それはきっと君の夢を叶える」
貴「シュウはなんでも知ってるね！」
シュウ「もちろんさ」
その力が目覚めた時…A…君は何かを失うことになるかもしれない。
苦しい想いをするかもしれない
今、やっと自分自身の人生と向き合い始めた君にはとても辛いことが起きる。
できることなら、君のそばで君を支え、守りたい。
今度こそ君を…。
シュウ「ッ…」
貴「シュウ、泣いてるの？」
僕はもう二度と大切な人を失いたくない…
大切な人には笑って生きていて欲しい。
僕は妹さえ守れなかった愚かな男だけど、
君は…君だけは…。
けど僕は君の隣にいることさえ出来ない…だからせめて
君に話しておかなくちゃ。
シュウ「A、君の化身…ソロモンとルシファーは
昔この島の“古の王”と呼ばれていた。その魂が君の化身となっているんだ」
僕はありのままを、僕の知っていることを全て話した。
こんなことしか出来なくてごめん、A
シュウ「彼らは君を認めたんだ。彼らを使いこなすためには、君は力を覚醒させなきゃいけない」
貴「…」
シュウ「…これだけは約束して、…絶対無茶はしないで」
貴「…シュウ……(ｷﾞｭｯ…ありがと、でも……」
シュウ「？」
Aは僕から離れると、天馬たちの乗るキャラバン背を向けてバッと両手を大きく広げて笑った。
貴「でも大丈夫！
私にはこーんなに頼れる仲間ができたの！
もうひとりじゃない、…みんなが隣に居てくれるんだ！」
シュウ「…そうだった^^(涙」
オレンジ色の空がAの笑顔を照らした。
………本当に君は綺麗…
僕が愛していた“あの方”のよう＿＿＿＿
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作者名：猫まる | 作者ホームページ：
作成日時：2023年3月21日 3時
