221 ページ24
フェイside
貴「フェイ、こっちだよ！」
フェイ「わぁ！凄い！！」
連れてこられた場所は、Aが1番お気に入りの場所だという。
空には満点の星空
写真や絵でしか見れなかったような壮大な眺めに僕は思わず目を奪われた。
フェイ「…こんなの初めて見たよ」
貴「未来では星は見えないの？」
フェイ「いやそうじゃないけど…こんなに綺麗なのは初めてだ！」
貴「そっか(ﾆｺｯ」
フェイ「シュウは？さっきまで一緒だったよね？」
貴「うん！シュウは寝ちゃったんだけどわたし寝れなくて。そんな時にフェイがまだ起きてたの！」
フェイ「そうなんだ」
貴「この場所はね、シュウと出会った場所なんだ〜」
Aはまた嬉しそうに笑った
やっぱりシュウの事は誰よりも特別なの？
貴「天馬たちと革命を成功させて、サッカーと向き合ってからずっとシュウに謝りたくてモヤモヤしてたのが今日スッキリした！」
フェイ「どうして？」
貴「…私はここで悪魔って呼ばれてたんだ〜…その時は目的のためならなんでも利用するそんな人間だったの。シュウの事もいっぱい利用してさ…最低だったんだよね」
僕はAの日記のことを思い出した。
"今日も1人、男の子を怪我させた。全治2ヶ月らしい。
みんなAの足元にも及ばない。
どんなに周りから悪魔と言われても、私はやるべきことをやらないと"
そう書かれたページがあった。
彼女の歴史を辿った時も…今のAとはまるで別人
5年間ずっと演じてきた。
貴「正直、自分てどんなだったっけ？って分からなくなってたけど。
でも天馬や京介やみんなが私の手を引いてくれるからさ！私は私を取り戻せて、シュウとやっと笑い合える日が来たの。
人生ってすごいよね！」
フェイ「Aは凄いね」
貴「違うよ！私はサッカーは誰よりもすごいうまい！けど、私自身はそんなすごくないの。みんながいてくれるからなんだよ！」
フェイ「Aのその素直なところ、凄くいいと思う」
貴「ありがと！Aもフェイがすんごい優しいとこいいと思う！」
本当にAは色んなことを乗り越えてきたんだね。
尊敬するよ。
貴「あ、見てフェイ！流れ星！」
フェイ「え？！どこ？！」
貴「あー！遅いよー！」
フェイ「えーそんなぁー！…なにをお願いしたの？」
貴「ナイショだよ？ﾆﾋｯ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 36人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：猫まる | 作者ホームページ：
作成日時：2023年3月21日 3時
