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シュウside
シュウ「A」
また君に会えた。
もう会えないかもしれないと思う度に胸が締め付けられた。
この島で君と出会って、君のためにサッカーをして
僕はそれだけでも嬉しかった。
僕のことを利用していたとしても、それは君が頼ってくれているように感じていたから
僕は君のためならどんな事でもした。
あのころの君は誰も頼らず、1人で強がって…
君は優しすぎるんだよ、A。
シュウ「泣かないで、A」
貴「だってぇ…」
シュウ「ﾊﾊﾊｯ、前はあんなに人前で泣かないって言ってたのに今じゃ別人だね」
貴「みんながね…もう自分に嘘つくなって言ってくれたから！」
シュウ「そっか」
君の涙を拭えば、君の綺麗な瞳に僕がうつる。
僕の罪を見透かすようなその瞳は、僕を捕らえて離さない。
シュウ「前よりもずっと綺麗だね」
貴「この目を綺麗なんて言うのは、シュウや兄たちくらいだよ」
シュウ「あれ？そんなネックレスつけてたっけ？」
貴「あーこれ？これはね！」
大事な友達からもらったんだ、とAはクシャッと笑った。
嬉しそうに頬を赤くして。
嫉妬、しちゃうよ？
そんなに可愛く笑わないで？
貴「シュウ、私たちも友達だよね！」
僕はそれ以上がいいかな。
どんなに離れていても、どんなに会えなくても
一緒に居られなくても
僕は君の中の特別になりたい。
貴「シュウ？」
シュウ「A、あのね」
ﾄﾞｫｵｵｵｰｰﾝｯ＿
物凄い音が僕の言葉をさえぎった。
貴「！グラウンドのほうから！！…嫌な予感…
みんなが危ない！
シュウ！お願い一緒に来て！！」
シュウ「えっ？」
Aは僕の手を握って走り出した。
…君は前と変わらない、どこまでも思いやりの塊だよね。
グラウンドでは天馬たちが謎の5人と試合をしていた。
天馬たちはもうボロボロだった。
貴「あいつら…！」
シュウ「プロトコルオメガだね」
貴「止めなきゃ！」
そう言って1人で駆け出そうとするAの手を僕は掴んで引き寄せた。
シュウ「僕に任せて^^」
僕はAを片手て抱きしめたまま
化身を出現させて、大きな剣をフィールドへ振りかざした。
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作者名：猫まる | 作者ホームページ：
作成日時：2023年3月21日 3時
