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剣城side
西園「僕達歴史元に戻すこと出来なかったんですね…」
松風「円堂監督…」
貴「………」
ワンダバ「落ち込んでいる暇は無いぞ！今からこれからどうするかを考えることが大切だ！
いずれ反撃のチャンスがきっと来る！」
錦「このクマの言う通りじゃき！」
ワンダバ「誰がクマじゃ！」
松風「取り戻そうみんなで！円堂監督を！
そして円堂監督を！！」
速水「やるならあなた達だけでやってください、俺はもう協力しませんから」
キャラバンを下りると、速水先輩を筆頭に
みんなサッカーへの熱い想いを忘れてしまったように話す。
その言葉一つ一つ…俺たちにはとても重い現実だった。
仲間が次から次にチームを離れていく。
ワンダバ「そうか！あれはマインドコントロール派だったのか！」
プロトコルオメガのベータが円堂監督を封印する前に放った光線の正体がマインドコントロール派だと分かった俺たち
俺たち化身持ちは化身によってマインドコントロールからの支配を逃れることが出来た。
貴「………」
剣城「A…」
松風「A、どこ行くの…？もしかしてAもサッカーを…」
貴「なんで止めたの」
松風「え？」
貴「…ねえ、なんで私をキャラバンに乗せたの？…」
松風「A？」
貴「なんで私を助けたの！！！！」
Aの悲痛な声が俺たちの頭に響いた。
Aの顔は今までに見たことがないくらい
歪んでいた。
貴「私があの時…あの時守兄のそばにいれば…！私は守れたのに！！私は誰よりも強いの！！！
あなたたちの何倍も強い！
私は兄たち守るために強くなったの！！！
みんなが邪魔しなければ…私をキャラバンなんかに乗せなければ…！！！今頃守兄は私の隣にいるの！！！！！」
Aは目を真っ赤に充血させ、俺たちを睨みつけた。
Aが守りたかった円堂監督
円堂監督が守りたかったA
最後に円堂監督は
おそらく初めてAに怒った。
＿“言うこと聞け！！A！！”
Aは本当はわかっている…円堂監督が自分を守りたかったこと。
でも受け入れられない。
現実を認めたくない、と
…Aは家族を奪われたんだ。
何よりも大切な家族を……。
剣城「A…」
貴「なんで！！！なんでなんでなんでなんで…ｯ
返して！！守兄を返してよぉ！！」
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作者名：猫まる | 作者ホームページ：
作成日時：2023年3月21日 3時
