2.出会い ページ3
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風が私の背中を押して
雷は木々を倒して私に道を教えてくれる
雨は熱く火照る身体を冷やしてくれた
今は走らなくちゃ…あの男から…逃げなきゃ
男はきっと今瓦礫の下にいるからすぐには追って来れない
今のうちに遠くへ…
貴｢はぁっ…はぁっ…はぁっ…｣
荒い息のまま走り続けた
足は傷だらけでズキズキと痛むけど
逃げなきゃいけない
捕まったらダメだ。
｢おーい！君！ちょっと待ってよ！｣
どこからが声がした
見知らぬ声に私はふと足を止めて当たりを見回した
人の気配はするのに…声はどこから？
｢上だよ上！｣
そう言われ上を見上げれば赤く大きな羽を広げた男が私目掛けて飛んできた
｢君が天空Aちゃんだよね？僕と一緒に来てくれるかな？｣
貴｢…行かない…絶対に！｣
私は走り出した
直感が逃げろ、そう言っていた。
誰だか知らない…羽を生やした妙な男…
きっとあの人もあの男と同じ…私の個性を狙っているんだわ
逃げなきゃ！
｢ちょっとちょっと！怪しいものじゃないって｣
貴｢！…嫌です！｣
｢ほんとに君を…ってまだ話の途中なんだけど？！おーい！｣
走れ走れ、わたし！
私を守れるのは私しかいない
ヒーローなんかじゃない…ヒーローは助けに来ない！
私は10年も助けを待ったのに…来ないんだから。
絵本の中のヒーローはどんな声もすぐに見つけたよ
すぐに助けに来たよ
現実はヒーローなんか居ない、居たら私はもっと早く…外に出られてたはずだもの
ｺﾞﾛｺﾞﾛｺﾞﾛｯ…
ﾄﾞｼｬｯｯ
｢うぉ？！！｣
私の真後ろに雷が落ちる
あの人はもう私を追ってこない…
貴｢このまま逃げる…！｣
私は走り続けた
そしてやっと森を出た
その先は見覚えのあるコンクリートの街
目の前は崖…ここを降りれば、街に出られる…
私は思いっきり崖を飛び降りて
街に紛れてまた走り出す。
助けなんかいらない！
私は1人で、私を守って生きていく！！
……のはずだったのに
私は急に身体が重くなって
そのまま意識を手放してしまった。
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ゆずな - この作品めっちゃ好きです！続き待ってます( *´꒳`* ) (12月2日 22時) (
レス) @page14 id: f39121074c (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - 更新待っています！めっちゃ面白いです ܸ. ̫ .ܸ この小説好きです✨応援しています₍ᐢ.ˬ.ᐢ₎頑張ってください٩꒰｡•◡•｡꒱۶ (2022年6月17日 2時) (レス) id: 9824e2f221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫まる | 作者ホームページ：
作成日時：2022年6月12日 22時
