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episode43 ページ44

安室(バーボン)side








貴「まさか、こんな所でまたお会いするとは奇遇ですね」






僕はとあるバーで今度はあの男を呼び出した。


カウンターで僕の隣の一席を空けて座ったこの男は
僕の同期の水望Aだ。






貴「それで、次はなんだ?」



安室「“ヤツ”の居場所を見つけて欲しい」



貴「……アイツか」





Aはバーテンダーから、ロックグラスを受け取ると
それを口に含み、口角を上げた。





貴「このほろ苦く、スパイシーな感じ…癖になるよな、ライは」



安室「“ヤツ”の居場所をつきとめろ。…どれくらい時間がかかる」



貴「はあ…」






Aはため息を着くと、バッグからタブレットを取り出した。


しばらく横目で彼の様子を見ていると

Aはタブレットを僕の前へと差し出した。






貴「そう言われると思って疑わしい奴をマークしといた。これで文句ないな?」



安室「フッ…なんでもお見通しか」



貴「だてに長い付き合いしてないからなー」



安室「明日の夜、“ヤツ”を追い詰める。あの時のことを洗いざらい吐かせてやるさ」



貴「…ヒロ…“ヤツ”がヒロを殺るなんてなぁ。アイツFBIだろ」



安室「そうだ。…あの男なら殺す以外の選択肢があったはずだ。なのにあいつは……!!」



貴「俺はお前から聞いた話でその場を見た訳でもないけど…でもやっぱ…なんか許せねえんだよなぁ」






僕らの同期、諸伏景光を殺したあの男…赤井秀一


どうに生き延びたかは突き止めた。

そして今、居場所も突き止めた。



抜かりは無い。






貴「それじゃ、俺は行くぞ」



安室「待て」



貴「なんだよ、今日はお前の奢りだろー」



安室「明日の夜、お前にはやってもらいたいことがある」



貴「え…まじ」



安室「まじだ」



貴「…人使い荒いな、ゼロ…」






Aは眉をひそめて僕を見て呆れたように首を振った。


でも、なんだかんだ言ってお前はいつも付き合ってくれるんだ。






安室「詳しいことはメールで」



貴「はいよー」






少し無茶をさせると思うが



お前なら大丈夫だろう?

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猫まる(プロフ) - まいかさん» ありコメありがとうございます!なるはやで作成します!! (5月26日 4時) (レス) id: a3fc242239 (このIDを非表示/違反報告)
まいか(プロフ) - 小説の続き読めるの楽しみにまってます! (5月18日 16時) (レス) @page50 id: b41f0359ae (このIDを非表示/違反報告)
猫まる(プロフ) - 翼さん» ありがとうございます!そのお言葉通り精一杯更新させていただきます! (2023年4月16日 16時) (レス) id: a3fc242239 (このIDを非表示/違反報告)
猫まる(プロフ) - マグさん» ありがとうございます!!これからもぜひよろしくお願いします! (2023年4月16日 16時) (レス) id: a3fc242239 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます。頑張って下さい (2023年4月16日 7時) (レス) @page26 id: aab66ad71f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:猫まる | 作者ホームページ:   
作成日時:2022年5月6日 3時

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