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episode29 ページ30

佐藤side






今日もまた私は先輩のあのサボり常習犯刑事を捕まえるため
警視庁の屋上に向かっていた。



毎日毎日
あの人を見つけることから1日が始まる


水望A刑事は私の1つ上の先輩で、私の教育担当だった人。


この警視庁捜査一課の中でも一二を争うエース

状況把握能力と推理力がズバ向けていて
さらに体術もピカイチ。


なのに…いつもいつの間にか姿を消していて

どっかでのんびり昼寝をしている。



いて欲しい時に居ないし…私はいつも彼に振り回されてばっかり。





貴「ふぅ〜…」



佐藤「はあ…やっぱりここにいた」






屋上の扉を開けると


いつものベンチに座ってタバコを片手にパソコンをいじる彼の姿があった。




ここ数年…年々吸うタバコの量が増えているみたい


特に3年前の松田くんが死んでしまった日を境にね…


その後、伊達さんも死んでしまって…


Aさんは私たちの前で悲しい顔1つ見せなかったんだけどね…。




それ以降明らかにタバコの量が増えていた。

松田くんも伊達さんも彼の同期だったみたいだから…。






佐藤「Aさん…」



貴「?佐藤ちゃん。そんなとこで突っ立ってないでこっち来たら?」



佐藤「あぁ、…はい」






私に気づいたAさんに手招きされて私は彼の隣に腰掛けた。






貴「なに、また事件の呼び出し?」



佐藤「今日は違いますよ」



貴「じゃあ…俺に会いたくなっちゃったとか」



佐藤「(ビシッ…馬鹿なこと言わないでください」



貴「佐藤ちゃんのデコピンはやっぱり誰よりも痛いねー」



佐藤「それより、こんなとこにパソコンなんか持ってきて何か調べ物ですか?」



貴「まあな。今ちょうど終わったとこ」






Aさんはパタン…とパソコンを閉じると、
タバコの煙を空へ向かって吹いた



私は忘れません…Aさんと初めて解決した事件のことを。
その時のAさんの言葉を…



私とAさんは連続強盗殺人事件を追ってとある銀行に突入した。

そこには何十人の人質が…

私はたじろいだ…何十人の人質の命が自分たちに委ねられていることに足が震えた。

でもAさんは襲いかかってきたの数人の男たちをいとも簡単に制圧してみせた




ほんの一瞬の出来事だった




そしてAさんはいつものように優しく笑った。







“桜に誓おう”




“みなさんの安心出来る未来と笑顔を守り続けると。

この正義の花のもとに”

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猫まる(プロフ) - まいかさん» ありコメありがとうございます!なるはやで作成します!! (5月26日 4時) (レス) id: a3fc242239 (このIDを非表示/違反報告)
まいか(プロフ) - 小説の続き読めるの楽しみにまってます! (5月18日 16時) (レス) @page50 id: b41f0359ae (このIDを非表示/違反報告)
猫まる(プロフ) - 翼さん» ありがとうございます!そのお言葉通り精一杯更新させていただきます! (2023年4月16日 16時) (レス) id: a3fc242239 (このIDを非表示/違反報告)
猫まる(プロフ) - マグさん» ありがとうございます!!これからもぜひよろしくお願いします! (2023年4月16日 16時) (レス) id: a3fc242239 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます。頑張って下さい (2023年4月16日 7時) (レス) @page26 id: aab66ad71f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:猫まる | 作者ホームページ:   
作成日時:2022年5月6日 3時

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