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episode26 ページ27

安室side






安室「会わない間にまた痩せたんじゃないか?」



貴「気のせいだろう」



安室「僕のことは騙せないぞ」



貴「ハハッそりゃ大変」






Aはコーヒーを1口飲んで目線を梓さんに向けた


またコイツはよからぬ事を……。



僕はため息をついて彼の手元を強く抓った。






貴「いった!なにすんだよ?!」



安室「いい加減、女遊びやめろよ…刑事だろ」



貴「刑事だからって女の子とイチャイチャしちゃいけない理由なんてない」



安室「世間体があるだろう」



貴「ほら、俺イケメンだから」



安室「その顔ムカつくな…」






Aと会うのは年に数回
墓参りの時くらいだ。


しかし今日彼に来てもらったのは…僕の本業に協力してもらうため

もちろん僕らの関係は誰も知らない。

警察学校時代の同期の他4人はすでに他界しているからな。




さらに
僕の本業についてAは良く理解してくれている




無茶な要求も完璧に応える




僕の協力者だ。







安室「何か食べるか?」



貴「いや、いい。腹は減らないんだ」



安室「体に悪いぞ」



貴「ほっとけ」



安室「昼夜逆転してるんじゃないか?それとも寝ていないとか」





Aは日中がどうも苦手らしい

それは警察学校時代から変わらない。



日中は太陽が肌を刺激するから、天敵だとよく言っていた。

だから夕方頃になるとブラックコーヒーを飲んで
月の出ている時間に備えるのだと言う。



しかし、そんな生活していたんでは本当に身体を壊しかねない。

特に警察官は体が資本

まあAは自分の力量を分かっているからコントロールしているんだろうけど…



お前を失う訳には行かない。


もう誰も……








貴「昼飯なんて食べなくても死ぬわけじゃないからな」



安室「今はもう世間一般では夕飯時。昼飯なんて言うのはお前くらいだろうな。いいからこれを食べとけ、どうせ今日1日何も食べてないだろう」



貴「ほんと年々世話焼きのアイツに似てきてる気がする」



安室「フッ…いいからちゃんと食べるんだな」



貴「んじゃありがたく」







Aはポケットからビニール手袋を取り出すと

それを手につけて、僕の作ったハムサンドを口にした。







安室「いつもそれ持ち歩いてるのか…?」



貴「ああ当然だろう」






ご飯を食べようとしないのもそういう事か…





貴「まあお前の作ったものなら不安は無いけどな」

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猫まる(プロフ) - まいかさん» ありコメありがとうございます!なるはやで作成します!! (5月26日 4時) (レス) id: a3fc242239 (このIDを非表示/違反報告)
まいか(プロフ) - 小説の続き読めるの楽しみにまってます! (5月18日 16時) (レス) @page50 id: b41f0359ae (このIDを非表示/違反報告)
猫まる(プロフ) - 翼さん» ありがとうございます!そのお言葉通り精一杯更新させていただきます! (2023年4月16日 16時) (レス) id: a3fc242239 (このIDを非表示/違反報告)
猫まる(プロフ) - マグさん» ありがとうございます!!これからもぜひよろしくお願いします! (2023年4月16日 16時) (レス) id: a3fc242239 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます。頑張って下さい (2023年4月16日 7時) (レス) @page26 id: aab66ad71f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:猫まる | 作者ホームページ:   
作成日時:2022年5月6日 3時

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