【イナGO】魅惑の少女＿Ⅱ (ページ39)

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貴方side

＿＿『なんで、こんな子うちに置かなきゃ行けないのよ！？…はぁ…１ヶ月だけだからね！？こっちだって今生活するのがギリギリなんだから！！！』

電話越しで相手に怒る女性

電話を切ると、私を睨んで台所で料理を再開した。

＿＿＿『いい？ここにいることに感謝して、私たちが仕事に行ってる間に綺麗にしておきなさいよ。ただでご飯あげてんだから、当然だからね』

＿＿＿『Aちゃん…だっけ？今日からは私たちの家で預かることになったの〜よろしくね^^』

別の場所に移動して、笑いかけてくれた女の人

＿＿＿『気味悪いわ、アンタ。笑わないし、喋らないし、そのくせその目で見つめてきて…さっさと部屋に戻んなさい。呼んだ時以外出てくるんじゃないわよ』

＿＿＿『さっさと他の家にやってくれよ。なんかこんなガキがいるなんて不吉だぜ』

＿＿＿『わかってるわよ！！…今、妹と話してるから黙っててくんない？』

＿＿＿『あ？てめえ、誰に言ってんだァ？誰か生活費稼いでると思うんだぁ？おい！』

＿＿＿『こっちだって我慢してんのよ！！…あんな子産んで死んだ姉さんが悪いのよ、私を責めないで！…はやくあんな変な容姿のガキ追い出したいわよ！！』

私を見ていつも顔を歪めていた。

私はいつも邪魔者だった。

どこに行っても…なにをしても…

大人たちは私が邪魔でしょうがなかった。

みんな私の容姿が呪われてるって言ってた。

真っ白い髪に左右の目の色が違うの…

でも…あの人たちだけは私の容姿を褒めてくれた。

＿＿＿『Aのその容姿は神様がくれたものなんだから、大事にしなきゃダメだろ？』

＿＿＿『俺は綺麗だと思うぞ。どんな容姿だろうとAはAだ。自信を持っていい』

＿＿＿『誰もそんなこと言わねえよ！A、そんなことよりサッカーするぞ！ドンとシュートを打ってこい！』

守兄たち…みんな

私に笑顔もサッカーもくれた大好きなお兄ちゃんたち。

どうして、離れちゃったんだろう

どうして、離れなきゃいけなかったんだろう。

私って一体なんなんだろう…？

もう嫌だよ

疲れちゃったよ

このまま眠っていれば何もしなくていい

誰も傷つけないし

自分も傷つかない。

もういっそ…いなくなっちゃえばいいのかなぁ…。