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松風side
音無「Aちゃんは…親の顔も知らなければ、従わなければ自分の身が危ない環境で育ってきた。
私たちの前から居なくなってしまった時だって…
まだあの子は8歳…誘拐されてずっと私たちを人質に脅されていた
普通に生活していたのも5年間だけよ？
それ以外はずっと誰かに支配されているなんて….
Aちゃんは人の頼り方も
何が正しいのかも判断できないまま…ここまで来てしまった。
私たちはAちゃんの負担になってばかりで何も出来ない…
でも、みんなならAちゃんを助けてあげられると思うの。
Aちゃんを許してあげて欲しいの、お願い。
Aちゃんが心の底から信頼してるあなたたちなら…きっと…」
音無先生の涙に言葉を返す人は居なかった。
違う、何も返せなかった。
Aがどうしてフィフスセクターに従い続けるのか…
どうしてそうなってしまったのかちょっとだけわかった気がした。
頼れる人が…円堂監督や音無先生、鬼道監督やみなさんが誰もそばに居なかったから
どうしようもなかったんだ。
松風「みなさん、…俺はAとサッカーがしたいです。これからもずっと！」
音無「天馬くん…」
松風「Aがちゃんと帰って来れるように…、俺たちは待ってあげませんか！今までやってきたことが無くなるわけじゃないけど…Aが俺たちを信じてくれるなら、俺たちもAを信じましょう！」
西園「うん…うん！そうだよね！天馬！」
狩屋「ま、まあ…天馬くんが言うならそれでいいんじゃない」
三国「そうだな。…あいつは初めっから雷門サッカー部の一員だからな！」
天城「そうだど！幻影学園戦でも俺たちを助けてくれたことは変わらないど！」
倉間「ったく、仕方ないな」
浜野「ちゅーか！そんな過去聞かされたら全部許せる気がするっしょ！」
速水「俺たちとまた笑ってくれるといいですね」
音無「天馬くん、みんな…ありがとう」
松風「俺たち絶対にAとサッカーすること、諦めません！そのために…」
「「フィフスセクターに勝つ！」」
松風「はい！！」
剣城「フッ」
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作者名：猫まる | 作者ホームページ：
作成日時：2021年2月3日 17時
