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松風side
剣城「Aはフィフスセクターに従うしか無かった」
影山「でもAくんは…フィフスセクターはもう抜けたって…」
剣城「…Aが恐れていたのは円堂監督たちが傷つくこと…そして、俺たちが傷つくことだった」
音無「…」
松風「…俺たちが…？」
剣城が教えてくれた。
Aがどうしてフィフスセクターに従い続けるのか。
剣城「…今回の試合…あいつは、ずっと何か葛藤していた。友達である雨宮太陽の身体の心配、上からの雷門を敗北させろという命令、俺たちへの裏切りの躊躇い…
俺たちとサッカーをしたいと願っているからこそ…
自分の気持ちを必死に抑え込んで
命令に従おうと足掻いていたのだと…思います」
松風「ずっとAが苦しんでることに気づいてやれなかったんだ…」
Aと話したい
そう思った。
しっかり話して…今度は全部全部聞き出して、一緒にサッカーしたい。
狩屋「…もし、また俺たちと戦いたいって言ってきたとしても…フィフスセクターと切れたって言ってもそれが本当か分からないうちは…」
霧野「しかし…俺たちにフィフスセクターからの直接的な攻撃が来ていないことが、Aが俺たちを守ってくれていたという何よりの事実だ…」
音無「…みんなに私からも聞いて欲しいことがあるの」
西園「聞いて欲しいこと…ですか？」
音無「ええ…」
影山「まだ何か隠された秘密が…？」
音無「…Aちゃんの昔のことについてよ
私たちがAちゃんと出会う前のAちゃんのこと。
みんなに知っていて欲しいの。
Aちゃんが大好きなあなたたちに」
円堂監督や音無先生たちと出会う前のA…
音無「…私たちはAちゃんと暮らしながら調べていたの、そして真実をつきとめた。
Aちゃんのご両親はAちゃんがうまれてすぐに亡くなっていたの。
そしてAちゃんは親戚の家をたらい回しにされていた…どの家でも容姿のせいで煙たがられたようで
食事も会話も服も教育も満足には与えられなかった。
そして私たちはFFIの最中に捨てられてしまったAちゃんと出会った」
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作者名：猫まる | 作者ホームページ：
作成日時：2021年2月3日 17時
