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剣城side
雷門の決勝進出が決まった直後、悲劇は続いた。
キャプテン、神童さんが倒れ緊急手術
そして…
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿Aの裏切り。
鬼道「Aのことは俺が見る…お前たちは神童のところへ」
剣城「…鬼道監督！」
フィールドの真ん中で震え、謝り続けるAを鬼道監督が抱き抱える。
Aは歪んだ顔で謝り続け、
怪我をした手に巻かれた包帯は真っ赤に染め上がっていた。
俺はお前から真実を聞いた時から…お前を見守っていたつもりだった。
お前の心が壊れないか心配だった
だが、あまりにお前がいつものように松風達と笑っているところを見て勝手に安心していたのかもしれない。
あの時に俺がもっと強引にでも話を聞いてやれてたら
Aにあんな顔をさせなかったんじゃないか…？
今日の試合、様子が変だったAを無理やりにでも止めていたら…
向き合えていたら、Aの抱えていたことを少しは楽にしてやれたんじゃないか…？
剣城「ｸｿｯ…！！」
鬼道「……お前は悪くない、Aをこんな状態にしたのは…フィフスセクターだ」
剣城「…」
鬼道「Aのことをみんなに話す…それをお前に頼みたい」
剣城「！…いいんですか」
鬼道「…やむを得ない。Aが信頼して話したお前だから頼めることだ、剣城」
剣城「分かりました…」
神童先輩の手術中…
待合室ではやはりAの話が出ていた。
天城「Aはあの試合可笑しかったど…」
狩屋「やっぱり、スパイってことっすね」
倉間「俺たちをまた騙して…笑ってやがったのかよ！」
速水「もう…信じられませんよね…」
浜野「ちゅーか…演技うますぎ」
車田「結局はフィフスセクターの一員で俺たちをまた内部から壊すつもりだったんだろ！！悪趣味な野郎だ！！」
霧野「…」
西園「……でも僕…Aが励ましてくれたおかげで化身も出せて、ゴールも守れて…」
三国「…だが、それ以外Aは今回何もしていない。本来止められるはずのボールも、決められるはずのボールも…全て手を抜いていたことに変わりは無い」
狩屋「裏切り者は一生裏切り者」
みんなの疑う心はどんどんと増していくばかりだった。
剣城「…Aは…フィフスセクターに従うしかなかったんです」
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作者名：猫まる | 作者ホームページ：
作成日時：2021年2月3日 17時
