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先程の太陽のシュートは私の化身も虚しく散ったが
信介の化身必殺技マジンザハンドによって止められた。
そして雷門はそのまま攻め込み、
剣城の化身必殺シュートによってゴールを揺らした。
得点は2-2
まずい…これ以上…雷門に得点を入れさせてはダメだ…ｯ
太陽を…戦わせなきゃｯ…
太陽は自分の身体が近づいていると分かっている。
そして、彼も太陽が限界ということに気づいているだろう。
私はそこを利用する…
貴「＿＿＿」
松風「！！！…ｯ」
そして、彼は動揺したまま新雲ゴールへシュートを放ち
それはゴールポストに当たり外へと弾き出される。
松風「………」
前半終了のホイッスルがスタジアムに響いた。
私は端のベンチに腰掛け、タオルに顔を埋めた。
天馬はこの試合ずっと太陽の身体を気にしてる。
彼も太陽の友達だから
太陽が、この試合を楽しみにしていた理由の一つだから
私…は、利用する…。
“太陽はもう一生サッカーできなくなるかもしれない”
天馬の不安を煽るには十分な言葉だった。
剣城「松風！…なぜ、手を抜いた？」
「「「え？！！」」」
剣城「今、雷門の中で本気を出していないのは松風お前だけだ！」
松風「そんな…」
剣城「やる気がないならフィールドから出ろ！」
松風「！！」
剣城「Aに何か言われたのか……」
松風「ｯ」
京介の言葉で…私にみんなの目線が向けられた。
俯いていても分かる…私への疑いの目線。
錦「言ったって何をぜよ…？」
剣城「…A」
貴「……太陽は友達なの。彼は昔から病気で体が弱いの…このまま試合に出続けたら彼は一生サッカーが出来なくなるかもしれない…そう伝えたのよ…」
松風「……」
剣城「…お前たち2人が雨宮太陽の身体を心配するのは分かる。だが、全力の相手に全力で応えない理由にはならない」
松風「剣城…！」
貴「………」
私はその場を後にした。
京介は私を裏切り者だとは絶対に言わない…
だから、少しだけ安心はしてる。
私がフィフスセクターであることはまだバレない…
私を守ろうとする京介でさえ…利用する
貴「…はは…取り返しつかないクズだな…私は…」
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作者名：猫まる | 作者ホームページ：
作成日時：2021年2月3日 17時
