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神童side
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狩谷「それで、これからは美神さんって呼べばいいんだよ、な？」
西園「そっか、リンは偽名だったんだもんね！」
音無「Aちゃん、せっかくだし改めて自己紹介してあげたら？」
貴「わかった。」
ゴッドエデンでの戦いの後、
俺たちは船で島を出発した。
しかし出発して間もなくして…試合直後に姿を消したリン、改めて美神が俺たちの前に現れた。
そこになんの違和感もなく俺たちの輪に入ってきた美神に、
俺は少し恐怖さえ感じた。
霧野「どうした、神童？」
神童「あ、いや。なんでもないさ」
霧野「ならいいけど。俺たち、本当に革命を成功させられるんじゃないか？」
錦「フィフスセクターのお偉いさんが味方なんじゃ ！怖いものなんてないぜよ！」
水鳥「まあ改めてよろしくな！A！」
貴「…よろしくお願いします^^」
何故だろうか。
この違和感は一体なんなんだ？
美神がフィフスセクターを抜けて俺たちと戦ってくれるって言うんだ。
しかもフィフスセクターの幹部という立場だった美神から、フィフスセクターの秘密を暴くことだって可能になる。
俺達にはメリットだらけなはずなのに…
なぜ、？なぜ俺は美神を素直に歓迎してやれないんだろう。
鬼道「神童、Aの事が気になるか｣
神童「鬼道監督…！」
気づけば美神を中心に輪ができていて俺以外はみんな美神と話すのに夢中になっていた
鬼道監督たちに…言うべきなのだろうか…
妹と慕う美神に、俺が違和感を持っていることを。
鬼道「Aはフィフスセクターを抜けたと言うが…俺もまだその言葉を信用してはいない」
神童「それでは美神はまた俺たちの中に潜入している、ということですか？」
鬼道「その可能性もゼロではないという事だ。」
神童「鬼道監督は……。いえ、なんでもありません。」
きっと美神を信じようとしているのは鬼道監督も同じなはずだ…
と、俺は言いかけた言葉をグッと飲み込んだ。
鬼道監督たちは美神を5年も探してきて…
敵として再会して。
誰よりも再会を喜んでいるはずなのに…美神を疑わなければいけない立場。
俺たちチームを率いてくれてる監督としての…責任
鬼道「今は様子を見るしかないだろう」
神童「そうですね、」
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作者名：猫まる | 作者ホームページ：
作成日時：2021年2月3日 17時
