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剣城side
Aは泣き疲れたのか
俺の腕の中で眠ってしまった。
音無「剣城くん、Aちゃん眠っちゃったのね？ﾌﾌｯ」
剣城「音無先生、鬼道監督？！…聞いてたんですか」
鬼道「まあな」
音無「Aちゃん…ずっと戦っているのね、たった1人で…」
鬼道「ゴッドエデン後からAのことは多少なりとも疑ってきた。
そして接していくうちにAがフィフスセクターを裏切れない状況にあると予想は着いた。
このまま雷門が勝ち進めば決勝ではAと直接戦うことになるだろう」
剣城「Aを助けることは出来ないと？」
鬼道「…現状はな。」
俺たちがAを助ける方法はどうしても、ないのか…？
鬼道「だが、1つだけ確実に助ける方法はある」
剣城「…ホーリーロードの優勝、ですね」
鬼道「そうだ。Aを縛っているのは…聖帝イシドシュウジではない。…その影に潜む更に強大な人物…
Aにとっては絶対的存在なんだろう」
Aが唯一逆らえない人物。
それはAと一緒にフィフスセクターを創った人物…
Aはそいつを恐れている
決勝まで…こいつの心が持ってくれるといいが…。
今日俺に本当のことを話したのは…
自分の中で収まりきらなくなったからだろう。
自分のやってる事が分からなくなったからだろ。
だから。俺に話した。
ありがとうA。
頼ってくれて。
鬼道「このことはまだ他の奴らには話すな」
音無「でも兄さん！話せばきっとみんな分かってくれるはずよ！」
鬼道「違う。…その事が“その人物”に伝わってしまうかも知れないことが問題だ。今は現状維持が最良だ」
音無「そんな…」
剣城「…」
今は勝つしかない。
鬼道さんもこのことはレジスタンス本部に持ち帰らせてもらうと言ってくれた。
必ずホーリーロードを優勝する。
やはりそのためには…あの技を習得しなくては。
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作者名：猫まる | 作者ホームページ：
作成日時：2021年2月3日 17時
