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Aside
「キャプテン！！A！！」
神童「来たか」
貴「天馬！」
松風「俺、サッカーがやりたいです！！雷門のみんなと！思いっきり楽しみたいです！もう迷いません！サッカー大好きですから！」
貴「それでこそ天馬だね」
天馬は私たちの蹴っていたボールを高く蹴りあげた。
なんだか、安心した…
目頭が熱くなるのを感じたけど、
グッと堪えて2人の輪の中へと足を向けた
貴「………ぁ…」
松風「やっぱりサッカー楽しいですね！ね？A！……A？どうかした？」
神童「浮かない顔してどうしたんだ？」
天馬たちに真実を伝えようか…
廃校の学校を作ったのは私なんだって。
本当はまだフィフスセクターを抜けれてないんだって。
……言えないよ。
そんな勇気私には無かった。
貴「いえ。なんでもない！…サッカーやりましょう！！」
その日の夜は眠る気にもならずに
ずっと河川敷でボールを蹴っていた。
ボールを足で蹴る度に冷たい涙が頬を伝った。
貴「はぁっ…はぁっ…はぁっ！！」
辛い、苦しい、逃げたい、天馬とサッカーしたい
お兄ちゃんたちといっぱいサッカーしたい
守兄たち…会いたいよ…
守兄たちに本気で笑って楽しいサッカーを教えて貰ったはずなのに。
今のサッカーは何も楽しくない…
“あの子”もいつの間にか私の前に現れてくれなくなった…
貴「もっと強くなれば…変われるのかな…」
貴「いでよ！！我が化身！！…漆黒の悪魔ルシファー！！」
私が化身を出せばあたりは黒い霧におおわれる
フィフスセクターを創設してから“あの子”と入れ違いで出現するようになった化身が、ルシファーだった。
ルシファーを出現させると不思議と体が軽くなるし
自然と抑えていた力を解放できる。
だからなのか、使用しすぎると体が鉛のように重くなる
まあそんな悪いことは無いんだけどね…
貴「あなたのことは嫌いじゃないけど…“あの子”はいなくなってしまったの？」
私の問いかけにルシファーは不敵な笑みを浮かべた
貴「……私にきっと失望したんだわ…」
「こんな夜に1人で練習か？……A」
貴「！！？！」
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作者名：猫まる | 作者ホームページ：
作成日時：2021年2月3日 17時
