天候に勝てない ページ26
「りゅーとー」
龍斗「なーに?」
「まだ起きてる?」
龍斗「うん。起きてるよ」
「そっか」
龍斗「こっちに来ていいよ」
「うん…行く…」
姉ちゃんは幼い頃から雷が嫌いで雨が強い日はこうやって俺が起きてることを確認するのが日課みたい感じになってる
龍斗「ほら、どーぞ」
龍斗は私が幼い頃から雷がダメなことを知ってる。だから、こうやって起きてるかどうかを聞いただけでわかってくれる。
雷が怖いだけだったけど、最近はそれがさらに酷くなって大雨の時や風が強い日もダメになってきてる。
「ありがと…」
龍斗「大丈夫だから。俺がそばにいるんだし」
「うん…」ギュ
そんな可愛い握り方しないでよ笑。
姉ちゃんってほんと変なの笑
龍斗「そんな裾じゃなくて思いっきり抱きついていいのに笑」
多分ついこないだの私なら思いっきり抱きついて龍斗に顔をうずくめてた。でも血の繋がりがないと知った今はそれを躊躇してしまう…
「いや、だって」
龍斗「何気にしてんの?笑。ほら」ギュ
同じシャンプーリンスそして柔軟剤を使ってるのに何故か龍斗と私は別の香りがする気がして安心する。
そして、いつものように一定のリズムで落ち着かせてくれるから私はすぐウトウトし始める
龍斗「眠くなった?」
「うん…。だんだん」
龍斗「今日も1日お疲れ様。おやすみ」
「おやすみ」
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作者名:恋奈 | 作成日時:2020年3月12日 22時