実家に ページ17
甘々龍斗くんを見送ってから
私は実家に帰る。
お母さんに呼ばれたからだ。
姉弟で帰るよって言ったらお姉ちゃんだけ帰ってきて欲しいと言われ戸惑ってしまった。
すごく嫌な予感がする
-
-
-
｢ただいま〜｣
母｢おかえり！元気にしてた？｣
｢もちろん！龍斗と仲良く楽しく過ごしてるよ｣
母｢それは良かった。お茶しながらなにか食べましょ？｣
｢うん！手伝うね｣
母｢ありがとう｣
｢そういえば話があるんだよね？｣
母｢そうなの。こんなことしながら話す内容じゃないから、座ってからゆっくり話すわね｣
｢う、うん｣
-
母｢これから話すことはたまだ龍斗には言わないで欲しいの。これを約束してくれないと話せないわ｣
｢わ、わかった。でもその話は龍斗以外は知ってるってこと？｣
母｢お母さんもお父さんも知ってる。後は玲奈と龍斗だけよ｣
｢龍斗には内緒なのね｣
母｢おねがい｣
｢わかった！大丈夫だよ｣
母｢これを見てほしい。今まで黙っててごめんなさい｣
｢これは？？｣
【養子縁組 北山玲奈】
母｢私は玲奈の生みの親じゃないの…｣
｢北山玲奈…？私は作間玲奈だよね？｣
母｢3歳の玲奈を北山さんから引き取ったの｣
｢22歳寸前の私にはちょっと冗談きついよ？笑｣
母｢冗談じゃないの。龍斗とは腹違いの姉弟なの｣
｢龍斗とは血が繋がってないってこと？｣
母｢そう｣
｢赤の他人の私と龍斗は暮らしてるってこと？｣
母｢赤の他人では無いわ。戸籍上は家族だもの｣
｢そうなんだ。お父さんお母さんの娘じゃないんだ…｣
母｢娘よ！私たちの娘。それは変わらないわ｣
｢うん。分かってる。分かってるけどなんか他人事のように考えてしまってる私がいて…。状況が整理つけてない｣
母｢そうよね…。急にごめんなさい｣
｢謝らないで。お母さんを責めてるわけじゃないから｣
母｢ありがとう｣ｷﾞｭ
｢どうしてこのタイミングだったの？｣
母｢22歳の年って大学卒業する時期じゃない？社会人となる年が1番のタイミングかなって。でも玲奈は先に社会人になってしまってるからさ社会人5年目にしようかなと思ってたけど、龍斗も高校3年で大切な時期になるからどうしようか迷ってお父さんと話した結果このタイミングに決めたの｣
｢なるほどね…｣
母｢龍斗とはこれからも一緒に過ごして欲しいの。忙しいのは充分知ってる。でも龍斗の事も見て欲しいの｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 22人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：恋奈 | 作成日時：2020年3月12日 22時
