好きな人との生活(短編集)Part4 (ページ28)

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玲奈とカトクしてから何ヶ月も経った頃
後輩グループのコンテンツで新しいもののティザーが出たらしく見てみようと思って事務所で1人パソコンで開いた。

始まって数秒で気がついた。
俺らが出会った学校だ…
俺らが遊んだ公園
放課後出かけた街

ｺﾝｺﾝ

ジン｢はい｣

慌てて動画サイトを消して携帯を開いた

｢やっぱり居た｣

ジン｢玲奈？！｣

｢昨日お店にまた行ったから差し入れ持ってきたよ。今回はソクジンくん専用に｣

そう言って渡されたのは
見覚えのある懐かしい
おじさんの字でKIM SEOKJINと書かれてあった

｢お得セットなのは許してね。じゃあ失礼します｣

ジン｢まって…｣

｢ごめんなさい。もう行かないといけなくって｣

ﾊﾟﾀﾝ

掴もうとした手はかすりもしなかった

玲奈がよく聞いてた日本の曲をBGMに貰った箱を開けた。

開けると手紙が入っていた。
手紙をよけると俺の大好きなものしか入ってなかった…
お得セットに入ってるはずのものは入ってなくて
玲奈の好きな物も入っていた

これはお得セットじゃないはず
でも玲奈はお得セットって言ってたよな？

ｶｻｯ

手紙を開くと1行目に

"玲奈を待たせるのは良くないぞ。玲奈の代わりにこの特別セットでお前に想いを伝えてやる"

特別セット…
やっぱりこの中身はそうなんだ…

【ソクジンくん！特別セットできたんだ〜】

ジン【特別セットって何？】

【想いを伝える手助けをするものだよ】

ジン【想い？】

【そう！好きな相手とか感謝する相手とか色々！プラスな感情を伝える時に渡すようのセット！どう？私たちの好きな物ばっかりにしたんだ！】

ジン【俺らの特別セットだね笑】

【でしょ！】

過去の記憶が鮮明に出てきた。
好きな相手とか感謝する相手とか色々…
プラスの感情を伝える時に渡す

ﾊﾞｯ!!

ジン｢玲奈！！｣

もういないのか…
別の階に行けば

後輩グループ｢ヒョン！お疲れ様です｣

ジン｢お疲れ様。お前らのマネージャーは？｣

後輩グループ｢オフィスで作業するって言ってましたけど…？｣

ジン｢ありがとう｣

マネージャーのオフィスは3階上だったはず

エレベーター早く来い…早く…