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｢ディノち〜｣
1歩引いたところでディノちは居た。
ディノ｢何？｣
｢おいで｣
ディノちには特に何も話さず過ごしていた数週間だったからこうやって話せるのが久しぶりな気がした。
ディノ｢ヌナだよね？｣
｢うん。ごめんね…｣
ディノ｢ほんとだよ。ヌナがヌナじゃないみたいで怖くて｣
｢ごめん…｣ｷﾞｭｯ
ディノ｢ヌナに起こったこと教えて欲しい。何があったの？俺じゃ何も出来ない？ヌナの数え方だと俺ら同い歳でしょ？双子の片割れじゃ頼りない？玲奈の力になりたいんだよ｣
普段私のことを"ヌナ"と言うディノちに急に呼び捨てにされてドキッとした。
日本の数え方としてディノちとはタメだから全然呼び捨てで呼んでもらってもいんだけど、いざ呼ばれるとディノちの可愛さというか、弟味がなく凄く男っぽかった。
｢私が弱かったせいで、自分を護るのに必死だったの。1人で対処しようと思ったんだけど何も解決に繋がらなかった…｣
ディノ｢1人で苦しまないでよね。俺がいるから。ヒョンたちが12人もいるんだよ。心強いことこの上ないのに。どうして1人で抱え込もうとするんだよ。ヌナがいないとみんな悲しんだよ｣
｢うん…｣
ディノ｢玲奈のばか｣
｢うん…｣
ディノ｢俺の事もたまには使ってよね。ヒョン達みたいに役に立たないかもしれないけど、話を聞いたり嫌なことを忘れさせることくらいはできるから。それに俺はヌナに守られるだけじゃなくて玲奈を守るくらいのこともするんだよ｣
｢ありがとう｣
2人で抱きついて静かに涙を流してしまった。
誰かがその場面を写真に撮ってたみたいで
メンバーのトークルームは一時期荒れてしまった笑
ディノちと唯一の同い歳と思っている私は2人でまた出かけることを約束して一緒にご飯を食べた。
SEVENTEENのマンネの私たち。
そんな2人は最強の絆があるけど意外とその話はマイナーな話なのかもしれない
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作者名：恋奈 | 作成日時：2021年8月28日 11時
