私はクパンが嫌いです Part7 (ページ49)

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目が覚めるとまだ部屋は明るかった。
ふと見るとディノちもスンちゃんももういなくて広めの部屋にぽつんと1人だけになっていた。

ミンさんのご飯と薬のおかげで体温は下がって、頭痛もしなくなった。

ディノちと家族について話したけど
本当に何も記憶にない状態になっている。
何があったわけじゃないけど
私の中での存在が小さくなってしまった

それは多分良くないことだと思う。
良くないことだとわかっているけど私の中の順位が低いのは確かなことで今を生きるのに特に必要性を感じていない。

きっとなんて親不孝なやつだと思われるかもしれない。
いや、誰しもが思うだろう
でも事実だもん。

パパがいてママがいてジスさんもいて
じゅんじゅん、ほっしー、ウォヌ氏、うーちゃん
ソクミンにミンさんにハオにぃ
スンちゃんとボノニ、そしてディノち

みんながいてくれるから私は幸せに過ごせてるんだよ
家族の温かみを感じなくても
すくすく育ってると思う

今もし家族に会ったとしても何を話したらいいのかわかんないしどんな顔をして会ったらいいのかもわかんないから逆に困っちゃうだろうしなぁ

すんごくオッパに会いたくなってきた...
普通に会いたいっていうのもあるけど過去を知りたくなった。どうして私は韓国に来たのか、オッパが保護者的な立場になった経緯を知りたい

ﾋﾟﾛﾝ
｢オッパこんにちは。急で申し訳ないんですけど会いたくて連絡しました！今日って仕事何時に終わるんですか？｣

返信はすぐに帰ってこないと思うからひとまず着替えていつでも出れる準備だけしとこ。

それとみんなにバレないように出かけないといけないし、家を出たらカトクしなきゃだね

ﾋﾟﾛﾝ
オッパ｢急な連絡かと思ったら笑。今日は午後は空いてるからいつでもいいぞ｣

ﾋﾟﾛﾝ
｢ほんと？！すぐ行く！｣

ﾋﾟﾛﾝ
オッパ｢どこいるんだよ｣

ﾋﾟﾛﾝ
｢宿舎｣

ﾋﾟﾛﾝ
オッパ｢近くまで行くからそこまで来い｣

ﾋﾟﾛﾝ
｢ありがとうございます！｣

携帯とお財布だけを持ってソロリソロリと玄関を抜け出した。