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歩くだけなのにカメラ回すのも勿体ないなと思って電源を切ってポケットに入れた
｢そんなことしていいの？｣
ウォヌ｢悪いと思う。でも撮れてませんでしたって謝ればいいよ｣
｢ウォヌ氏って悪いところあるよね〜｣
風で髪の毛がなびき、伏し目がちに微笑む玲奈を綺麗だなと思った。
ウォヌ｢そうかもな｣
｢あっ！あんなところになんか置いてある！漂流物かな？｣
ウォヌ｢玲奈そんな躊躇なく行くなって｣
｢ウォヌ氏ー！見てみてーー宝箱あるよ｣
ウォヌ｢鍵かかってる？｣
｢こういう時は、とりあえず017と014.003.004.001かな〜｣
ウォヌ｢17と14は分かるけど残りの数字は？｣
｢生まれ年別の人数だよ笑。それくらいしか思いつかなかったから｣
ウォヌ｢なるほど。開きそう？｣
｢ううんダメ…。それなら〜104.610.615.717.218.117.116.728.211｣
ウォヌ｢次は？｣
｢3桁に置き換えれるメンバーの誕生日笑｣
ウォヌ｢箱になんか書いてない？｣
｢なんもなーい。0から開けよっと。どうせ1000通りしかないし。お話しながらしてたら見つかりそう！｣
ウォヌ｢俺がやるよ｣
｢ありがとう。座る？｣
ウォヌ｢砂まみれにならない？｣
｢じゃっじゃじゃーん！レジャーシートちっちゃいけど笑｣
ウォヌ｢1人分じゃん笑｣
｢まぁまぁウォヌ氏座ってよ｣
ウォヌ｢分かった｣
｢それで、もうちょっと前行ける？｣
ウォヌ｢いける｣
｢これで私が座れるぐらいはあいたから、よいしょっと｣
玲奈が"後ろ失礼"と言うと背中に温かみを感じた
ｷﾞｭ
｢これで座れた〜。狭くない？｣
玲奈にバックハグされている状態で座っている
ウォヌ｢大丈夫｣
これからたんたんとダイヤルを回してた
｢誕生日の時に生まれて初めてチューしたの｣
カメラを切ったと同時にマイクも外した俺らは本当に収録とは思えないプライベートな空間だった。
だからだろうかお互いが今まで話そうとしなかった話を切り出せたのは
ウォヌ｢うん｣
｢恋人がチューしたりポッポしたりする理由が何となくわかった気がする｣
ウォヌ｢わかったからと言って誰とでもしていいわけじゃないよ｣
ほかのメンバーとしてるところなんて見たくない
｢大丈夫。ほっぺたにポッポぐらいしかしないよ｣
ウォヌ｢まぁほっぺたくらいなら｣
｢私の唇はウォヌ氏のだね笑｣
ウォヌ｢そうだな、許可なくほかの人にやるなよ｣
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作者名：恋奈 | 作成日時：2021年6月1日 11時
