私はクパンが嫌いです Part2 (ページ1)

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最近は行き詰まることが多くなった…
何をしても上手くいかず
メンバーのノリにもついていけない時が多々あるようになった。
もちろんカメラが回れば集中するから大丈夫だけど…どうしてもしんどくなる…
自分が…自分がちゃんとしないと…と考えていたら

｢スンちゃんおいで！アメリカーノあるよ～｣

そう言って手を盛大に広げた玲奈がちょっと離れたところで笑っていた。

他のメンバーに
"何してんだよ笑"
"手広げすぎだろ？"
っておちょくっているのを見て行く気無くなった

けど、玲奈はそんなメンバーに
"うるさい。向こう行って"
"こんなに広げて何が悪いの？邪魔しないで向こう行って"
と言ってメンバーをどこかへ行かせた

それでも足が動かずその場で苦笑いしていた

｢スンちゃん｣

ちょっと低めの声で呼ばれた僕。

15cmぐらいの身長差があるのに何故か僕はすっぽりと玲奈の胸の中にいた。

｢お願いだから自分を責めないで。スンちゃんが自分を傷つけてるようにしか見えない。スンちゃんは悪くないんだよ。スンちゃんは努力家でいつもみんながよりいい方向に向かうように誘導してくれてること知ってる｣

そう言うと玲奈は口を閉じた

泣いたよね。
普通に泣く。
片手で優しく頭を撫でて
もう片方の腕で僕を抱きしめた

それが心地よくていつの間にか寝てしまった。

パッと起きたら僕はソファの上で横になっていた。
程よい高さの枕と思っていたら玲奈が優しく微笑んで"おはよう"と言った。

玲奈が誰かの膝枕してる記憶がなかったからちょっと嬉しかった。

玲奈はずっとそばにいてくれたのかな？
でもなんかその事を聞くのも恥ずかしくって

未だにあの時のお礼が言えてない