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ロウン｢いらっしゃいませ｣
いいように思ってないのであればいいように思って貰えるようにしたらいい。
｢あっ、えっ…あー｣ﾍﾟｺｯ
ロウン｢初めまして。先程常連様と聞いたものでして。私は本社から来ているキムと言います｣
｢本社の人なんですね？！い、いつも大好きで使ってます！｣
ロウン｢今日は私がお客様に化粧をさせて頂いてもよろしいですか？｣
｢あっ、えっ…その…｣
ロウン｢男が苦手と言うのも聞いております。だけどお客様はベースがとてもいいですし、僕なりのアドバイスをさせて頂ければ光栄だなと思っています｣
｢そ、そこまで言われるのであれば…｣
ロウン｢ありがとうございます！では早速準備しますね｣
流されるまま私は鏡の前に座った。
しかも幸運なのか不運なのか他にお客様がいないみたいで…
いつもしてくれるスタッフの人は掃除してきますって言ってはけちゃったし…
この空間に二人しかいない謎の時間…
ロウン｢肩の力抜いてください。硬直してるとメイク中に肩凝りますよ｣
｢あ、はい…｣
無理！緊張が取れない…
取れるわけがない！
どうしたらいいの？
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ロウン｢起きてください。終わりましたよ｣
｢へっ｣
ロウン｢ぐっすり眠られてたようで笑｣
｢すみません！あまりにも気持ちよくて…｣
優しく笑う人だ…
｢頭揺れてましたよね？｣
ロウン｢全然！全く動かなかったのでメイクしやすかったですよ｣
｢それなら良かったです｣
ロウン｢どうですか？私なりにお客様をイメージしてしてみたのですが｣
｢可愛い〜！発色も綺麗でめっちゃ可愛いです！写真とってもいいですか？｣
ロウン｢もちろん。ご自身のお顔ですし笑｣
｢うわ〜。このアイシャドウとアイラインとハイライトってどれ使っているんですか？｣
ロウン｢これです｣
｢買います！すごく気に入りました！｣
ロウン｢気に入って頂けたのであれば幸いです｣
｢ありがとうございます！｣
ロウン｢またのご来店お待ちしております｣
｢はい！また来ます！｣
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作者名：恋奈 | 作成日時：2021年1月23日 1時
